沖縄戦の「歴史問題」



(裏面:6月23日付毎日新聞「きょう沖縄『慰霊の日』地獄絵今も忘れぬ・・・集団自決「軍の強制」教科書から削除」三森輝久、上野央絵、松本光央筆を引用)

 ここでも大きく触れられていて、今問題になっている「教科書検定」は、数ある教育問題の中でも、とびきり悪質な問題の一つであると思う。

 しかし、「教育問題」であることを一寸横に置いてみると、今度は、そもそも「歴史」とは何か、ということを考えさせてくれるとても面白い問題になり変る。すなわち、何事も起こっただけでは「歴史」にはならない。後世の人が取捨選択をし、意味づけることによって「歴史」は作り出されるものなのだ。「客観的な歴史」など元々存在しないのである。(大学に入ったら、岩波新書、E・H・カー著『歴史とは何か』は必読である)