七五三



 土曜日は、我が娘の七五三のお参りということで、岩沼市竹駒神社へ行った。だいたい不信心な上、儀式というものが大嫌いなので、周囲の者にブツブツ言われながら、私もブツブツ言いながら行くのである。

 しかしながら、そもそもなぜこんな儀式があるかと言えば、それは神社がもうけるためでは必ずしもなくて(当たり前?)、昔は乳幼児死亡率が非常に高く、三才、五才、七才まで生きているたびに、喜びと感謝の気持ちを表さずにはいられなかった、ということだろう。確かに、今では乳幼児死亡率も限りなくゼロに近づき、その意味では七五三を迎えることの意味も小さくなってしまった。しかし、よく考えてみると、私達は自分の努力だけではなく、日々多くの人の援助と幸運とに支えられながら生きているのであって、そのことに対する感謝の気持ちというものは、忘れてはいけないと思う。七五三という年齢に限ったことでもない。神社にお参りに行かなければならないものかどうかはともかくとしても、そのことについては、じっくりと噛みしめ、肝に銘じたことであった。