第一次世界大戦の兵士



(3月14日河北新報 ラザール・ポンティチェリ氏の訃報引用 ポ氏は第1次世界大戦に参戦し生存していた唯一の元フランス人兵士)

 先週の金曜日、この記事を見つけて、私にとってはいろいろな驚きがあった。

 ひとつ、既に一世紀近く昔の出来事である第1次世界大戦というものが、とてもリアルに感じられたということ。次に110才という年齢。そして更に驚くべきことには、氏以外にもまだ第1次世界大戦に参戦した元兵士がまだ8人も生きており、しかも彼らの生存が把握されているということだ。

 おそらく、ポンティチェリ氏は1897年生まれであろう。第1次世界大戦は1914〜1918年。ドイツは普仏戦争の勝利でフランスから得たアルザス・ロレーヌ地方を安定化させるために、フランスに出兵。結局、フランスはドイツ軍をマルヌという所で撃破し、ヴェルサイユ条約(1919年)で、正式にアルザス・ロレーヌの奪還に成功した。だが、その時の攻防戦を中心として150万人近い人が死んだ。ポンティチェリ氏はおそらくその場にも居たのである。

 小さなひとつの訃報(掲載は国際面)をきっかけに、いろいろな疑問を持ち、想像しては本を読み、いい勉強が出来た。そんな週末であった。