米大統領選挙と小浜市



 大変な盛り上がり、というよりも混乱状態、若しくは泥仕合になっていたアメリカの大統領選挙、民主党の候補者選びがようやく終結した。もちろん、オバマ氏が黒人として初めての候補者となったのである。これにより、オバマ氏を積極的に応援していた福井県小浜市(おばまし)は、これまた大変な盛り上がりらしい。これは、所詮自分たちの国には関係がないという前提に立つユーモアとして笑って済ませるべきことなのか、或いは、日本人の希薄な政治意識の表れとして眉をひそめるべきことなのか、少々悩ましいが、私は、どちらかというと後者なのではないか、と思っている。一見違う話のようだが、自分の母校の卒業生や郷土の出身者が首相や大臣になったりすると、政治的な思想・信条には関係なく「名誉」と受け止め、喜ぶ、という傾向のあることが、私にはどうしても重なり合って見えてきてしまうからだ(外国にも同様の意識は無いわけではないらしいが・・・)。

 アメリカの大統領と言えば、アメリカのみならず、世界中に強い影響力を持ち、現在のブッシュ氏も含めて、多くの大統領が他国に戦争を仕掛けては、数万人、数十万人の人の死を招いてきた存在であることは決して安易に考えてはいけないだろう、と思う。

 小浜市のHPを見てみると、「オバマ氏」には全く言及がない。さすがに公私のけじめが付いているというか、そこまでは節度を失っていないというか・・・ともかく少し安心した。