大漢和辞典



(6月14日朝日新聞 鎌田正氏の訃報引用)

図書館等で『大漢和辞典』を見たことがあるだろうか?索引を含めて全14巻。私などは、この辞書を手に取るたびに、中国文化の厚みと、この辞書を作った先人の学識と情熱とに深い感動を覚える。その編集者の、最も重要な三人のうちの最後の一人が亡くなった。今日はこの偉大な業績を偲んで、『大漢和辞典』の序文を裏面に印刷することにする(ただしこれは、鎌田氏ではなく、故諸橋徹次氏が書いたもの)。辞書の序文をわざわざ読む人などあまりいないかも知れないが、なかなかどうして、涙なしには読めない内容の名文である。合掌。

(興味のある人には、索引巻の巻末にある鈴木一平氏による「出版後記」も一読を勧める)