定額給付金と倹約令



 中間考査で一週間とばした間に、夏至があり、沖縄戦終戦記念日があり、マイケル・ジャクソンが死んだ。

 ところで、その考査の最中、我が家に「定額給付金を振り込みました」なる通知の葉書が届いた。景気刺激の目玉とか言って、日本全国の家庭にばらまいた、例のアレである。1〜2ヶ月前、受け取る意志があるかどうかの調査があった。私がこれを拒否することで、政府の抱える膨大な借金の一部について私は無関係であり、責任を負わない、などという保証でも得られるなら、喜んでご辞退申し上げたのだが、私が受け取らなくても借金は増え、その借金に対する責任は平等、というのでは割に合わないので、全くやむを得ず受け取ることにしたのである。もらったお金だからパーッと使おう、などという気には全くなれない。将来の増税に備えて、まぁ預かっておこうか、といった気分である。

 最近私が頭を悩ませているのは、経済が破綻した時、江戸時代なら倹約令なるものが出て、徹底的にケチが美徳とされ、まずは借金をなくして、そこからスタートとなるのに、現代は、借金を更に積み重ね、二酸化炭素削減の必要性に逆らってでも金を使わせようとするのはなぜか、という問題である。考えても考えても、現代流の方が危険で、メリットに乏しいと思われるのだが・・・誰か教えて下さい。日本史と政経の総合問題として面白いと思うよ。