「学級」が無くなった後の「学級通信」



 生徒が卒業してしまったので、学級通信を書くこともなくなった。もともと気まぐれで書いていたものだが、いつの間にか「毎週月曜日」が義務に近いものになってしまっていたので、正直、何ともすがすがしい解放感はある。一方、書いた内容にしても、引用した新聞記事にしても、そういえばいつか書いたぞ、載せたぞ、と思い出す形で、自分自身が後からそれにお世話になるという事態も多かったので、義務でもいいから書いておく、引用しておく機会を作る、というのは大切である、それが無くなったのはまずい、という思いもある。書かなければならないから話題を探し、真面目に考える、書くから脳が動き出す、といった効果も無視できない。

 来年度、一高にいるのやらいないのやら、担任になるのやらならないのやら、まったく分からない。自分のそのようなステータスによって、日常について「書く」という作業が有ったり無かったりするのはまずい、とも思う。卒業生から、今後も読むからね、とプレッシャーかけられるようにもなった。

 というわけで、もともとこのブログは、校内で公にした文章だけを載せる、というルールで始めたのだが、とりあえず今月中、何もきっかけのないところで、あえてこのブログをきっかけとして、思うことの一端を書きつづるという試みを始めてみようと思う。それによって、自分が書くものの内容や質がどのように変わるのか。それは自分としても興味深いことである。