宮城丸は「帰航中」



(6月30日付第2次月曜プリントより加筆転載)

 一昨日の午前3時(日本時間)、宮城丸がハワイ・ホノルル港に入った。N3の諸君は、わずか4〜5日ながらも、今頃は楽しい「ハワイの休日」である。

 私は6月2日付のこのプリントに、『石巻日日新聞』の「漁業通信」欄を見ながら、宮城丸に思いを馳せるのもロマンが感じられて楽しいよ、みたいなことを書いた。諸君の中に、そんなことをやってみたという人は多分いないだろうが、私は毎日やっていた(その後、『石巻かほく』でも同様のコーナーが復活した)。そして昨日、ホノルル入港を知るとともに、ある言葉を見つけて強い違和感を覚えたのである。そこには、「帰航中」と書かれていたのだ。なるほど、私の感覚では、ホノルルを出て日本に向うことこそが「帰航」なのだが、実習船とは言えマグロ延縄漁船である宮城丸にとって、漁が終われば、その後は、たとえ東に向っていても「帰航」なのだと気が付いた。

 小さなことでも、「発見」はトキメキを与えてくれる。これこそが、「学ぶ」こと「知る」ことの喜びなんだよなぁ、と私は思うのである。