校内マラソン大会



(11月16日付第2次月曜プリントより、加筆修正して転載)


 今年度最後の行事とも言うべきマラソン大会が終わってしまった。初めて渡波を離れて慣れない場所でコースを設定するわけなので、担当者にとって何かと気苦労の多い大会だったが、天候に恵まれて良かった。

 大会自体について言えば、なんと言っても、欠席者、見学者ゼロが評価できる(←あくまでも情報1年)。また、私が見ていて、少なくとも見るからにぐうたらで、不愉快を感じるような手抜きがなかったのもよかった。その結果のクラス対抗4位(人数が多いほど不利なシステムのような気がするので、生徒数が最多のE1が4位というのは、数字以上に素晴らしい)である。Good!

 「何番」ということが、諸君の間でずいぶん語られているようだが、私が言いたいことは、考査の時と同じ。人に勝つのではなく自分に勝つ、ということであり、自分に勝つとは、ベストを尽くすということである。だから、評価すべきは「何番」ではなく、自分の持っている力を何パーセント発揮したか、ということだ。それは、他人には分からない。だから、自己評価こそが意味を持つのであり、それで十分なのだ。

《私の場合》

 私は日頃から健康維持、いや、体重維持のためによく走っている。この点、トレーニングは諸君以上だ。昨年初めて走った宮水のマラソン大会で、スタート直後、先頭集団に付いて行こうとしてとてもつらい目にあったので、今年はそのような無謀なことはせず、始めから最後まで、一貫したほどほどなペースで走ったが、結果として昨年より順位を1番落としただけであった(上で順位はどうでもいいと書いたが、それは人と自分を比べる必要がないということである。私が比較しようとしているのは、昨年の自分と今年の自分で、しかも、コースが変わったためタイムで比較ができないので仕方ない)。「反省」は大切だということである。だいたい自分の力は出し切ったと思う(ゴール直前に、N君が腕で進路妨害をしたため、N君の前にゴールできなかった恨みは残る=笑)。90点というところかな?

 ところで、今年は体が重く、足が前に出ず、楽しく走れない日々が、夏休み前からずっと続いていた。何をしてもどうにもならないので、私は年齢のせいだと思っていた(いわゆる「老化」というやつ)。ところが、先月末くらいから、状況が非常に改善されてきた。なぜ突然・・・?と考えて思い至ったのは、いくらたったの6.4キロ、ぐうたらな宮水生が相手とは言っても、マラソン大会という「目標」が設定されたからだと気づいた。昨年は、市民ランナーの大会にフルもハーフも出場したが、今年は震災の関係で、名古屋だ東京だと出かけることも多く、それらの大会にエントリーできなかったのである。

 ここから思うのは、人間にとって目標を設定することは大切だ、ということである。このことを学べただけでも、今年のマラソン大会は私にとって価値があった。