「リンク元」ミステリー



 今日書く話は、実はこのブログには書きにくいことである。しかし、この数ヶ月私が常に気にしていながら、どうしても解決しないミステリーなので、あえて書くことにする。

 私は、生徒に使い方を教えてもらって、こうしてブログなども書くようになっているが、基本的に新しいもの嫌い、デジタル音痴である。このブログの機能だって使い切れていない。まずは、私のそのような現状を確認しておく。ただし、以下の件は、我が宮城県水産高等学校情報科学科長にも、いかにもこの手のことに詳しそうな科目「情報」の教員免許も持つ若い女の先生にも相談し、やはり表示の見方も含めて「謎」となっているものである。

 さて、私のブログのページの右下を見ると、「Permalink」と書かれた部分がある。そこをクリックすると、長ったらしいURL(?)がたくさん表示される。左端には数字が書いてある。一見して考えるに、そのURLから、私のそのページを検索して見ている人がいますよ、ということのようだ。なぜなら、そのURLには、大抵「search」という言葉と漢字・仮名表記の言葉が含まれているからである。つまり、「yahoo search 平居」という言葉が含まれていれば、Yahooの検索機能を使い、「平居」という名前で絞った結果、そのページにたどり着いたということなのではないか、と思うわけだ。この理解は、私が相談した先生方にも支持された。

 ところが、これですっきりしたかというと、実はそうでもない。「Permalink」という言葉を調べてみると、必ずしもそういうものではない上、「Permalink」をクリックして表示されるURLには単に「リンク元」と書いてある。これは解せない。

 まぁ、それはともかく、検索のために使ったと思しきキーワードを見ていると、これがなかなかに面白い。

 例えば、一昨日の「イージス艦を見に行く」の「リンク元」には、「面白い学級通信」で検索したらしい表示があり、しかもそれが複数ある。えっ?「面白い学級通信」などという言葉を私は使った記憶はないし、自分の学級通信を特別面白いものだとも思っていないのに、どうしてそんな言葉でこのブログにたどり着くのだろう?と、試しに、自分もYahooの画面から「面白い学級通信」で検索してみる。すると、なんとびっくり!!!約57,000件中17番目に、昨年12月13日の私の記事が登場するではないか!!!Yahooの検索システムは、「手書きではない学級通信に生徒がどう反応するかも、時にやってみるのは面白い実験 だという好奇心が、俄然わき起こってきたのである」という一節に反応するらしい。へぇ!

 一方、私が今までさんざん書いてきた我が水産高校については、「宮城県水産高等学校」で検索して約2,300,000件中83番目、「宮城水産高校」では1,840,000件中155番目、カテゴリーとして設定してある「宮水」でも、約61,000,000件中47番目でしかない。「でしかない」とは言っても、分母が桁違いに大きいから、優先順位としてはおそらく立派なものなのだが、それでも、それらをキーワードにして私のブログにたどり着くのは多少難しい。「リンク元」に出て来ないわけである。ところが、「宮水高」で検索すると、私のブログに「宮水高」という言葉がないにもかかわらず、41,900,000件中2番目、3番目、11番目・・・と頻出する。この辺の仕組みは本当に分からない。

 更に不思議なのは、検索語として「橋本武」と書かれたものが異常に多いのである。

 「橋本武」とは、私が昨年1月10日に取り上げた伝説の灘校国語教師である。氏について書いた本である『奇跡の教室』や、氏の教育実践に関係する『銀の匙』、氏のニックネームである「エチ先生」を含めると、私のブログにアクセスする人の7〜8割が「橋本武」との関係で、このブログにたどり着いていることになると思われるほどである。

 最も極端なのは、昨年9月30日の大須中学校に関する記事で、この記事は「リンク元」として表示される10のURLの全てに「橋本武」関係の言葉が登場する上、左端の数字が148、49、35・・・と大きく、合計で353にもなる。ブログの管理者には更に「すべてのリンク元を見る」という機能が使えるので、それで見てみると総数はなんと903(!)となり、やはりそのほとんどに「橋本武」関連の語が含まれている。

 「面白い学級通信」と同様、実験として「橋本武」で検索すると、今現在で、私のブログは、これまた驚くべきことに約61,000件中3番目に登場する。橋本先生ご自身の著作の販売サイトよりも、私のブログの方が優先度が高いのである。だから、「橋本武」で私のブログにたどり着くことに不自然はない。しかし、である。私が橋本先生について書いた記事そのものには、実は「リンク元」が全部でたった45しか記録されておらず、しかも検索語として「橋本武」の関連語は少ない。「橋本武」で検索して、私のブログを開ければ、最初は必ずそのページに行くことになるのに、である。

 「橋本武」先生について関心を持つ人に、私にも関心を持つ人が多いのかどうか・・・?しかし、だとすれば私のブログを「お気に入り」に登録して、すぐに開けるようにしておけばよいものを、なぜこれほどわざわざ繰り返し「橋本武」で検索してアクセスするのかも分からない。表示が本当にそういう意味を持っているのかどうかも分からない。いろいろと考えてみるが、どうしても「謎」なのである。これが解明できれば、小説が一本書けそうだ。