鉄人に敬意を捧げる



(10月17日付学級通信より)


 先月、食品のI先生が、佐渡で行われたトライアスロン大会に出場した。話を聞いてびっくり仰天、スイム3.8キロ、バイク190キロ、ラン42.195キロという最強の大会らしい。これは、陸前稲井駅から石巻駅まで泳ぎ、そこで自転車に乗り換えて仙台を2往復し、それから多賀城の少し先まで走るのとほぼ同じことである。制限時間は15時間30分。そこをI先生は11時間あまりで完走したのだとか。鉄人I先生に対する私の尊敬の念は揺るぎのないものになった。

 そうしたところ、先週土曜日の夜、「激走!日本アルプス縦断」(NHK)という番組を見た。富山湾をスタートして日本アルプスを走り、駿河湾まで、3000メートル峰8座、を含む415キロを、8日間以内という制限時間の中で走るレースである。登り(=下り)の標高差を足すと、エベレスト3個分の25000メートルになる。食事は山小屋で食べてよいが、それ以外の荷物は持って走り、睡眠時間も制限時間の内に含まれる(←ここが特に厳しいと思う)。厳しい条件(フルマラソン3時間20分以内、コースタイム20時間以上の山岳トレイルを55%以内のタイムで走破、読図力、露営技術、危機管理能力ほか)をクリヤーして出場を許された男女28人が挑戦し、10人がリタイアまたは失格(=制限時間内に途中の関門にたどり着けない)、優勝者は5日と6時間24分でゴールした。

 う〜〜ん、すごいなぁ、と、口をあんぐり開けて見ていた。人間の持つ計り知れない能力に圧倒された。同時に、これだけ苛酷なレースに耐え、優勝しても何ももらえないにも関わらず、多くの人が(出場条件があまりにも厳しいので、出場はたった28人だが、その背後に、出場を希望する非常に多くの人がいたはずだ)「何か」を求めて挑戦する姿に、人間という生き物の面白さと本質を見たような気がした。


【まだまだ伸ばせる!・・・前期末の成績】

 本日が、正式の成績返却(通信票)である。先週言ったとおり、いつになく上下変動が小さかった。中にはキラリと光る人もいたけど・・・。

 今年に入ってから言わなくなったが、やはり基本は

 「他人ではなく自分と勝負(自己記録の更新を!)」

 「順位よりも平均点」

である。また、同じ50点でも、中間と比べて上がった50点と下がった50点は、自ずから価値が異なる。自分の状況を見つめる参考にせよ。

 今年度、特に評価できるのは出席率である。前期を終えて、皆勤が16名、無欠席が26名もいる。是非この調子でがんばって欲しい。

 余談に近いが、先週提出してもらった3年次選択希望は、普通科目17名、専門科目22名だった。普通科目の17名というのは、例年だと学年全体で普通科目を希望する生徒の数に匹敵する。普通科目を選ぶ人は、勉強好きが多い。だとすれば、E2はまだまだ伸ばせる。いや、そうでなくては、来年普通科目で痛い目に遭うことになってしまう。ご用心!


*加えて、表面に・・・

宮城県生徒指導連絡協議会というところが毎年出している『ハイスクール』という本に、我がE2が、昨年の文化祭について寄稿の依頼を受けた。生徒代表K君の書いた原稿をそのまま掲載(ブログでは省略)。


(裏面:10月10日付『読売新聞』より、「国産の翼MRJ 燃費に勝機」を引用。記事が大きすぎて余白がないので、コメントは無し。)