今から怒濤の1ヶ月!



(8月21日付け学級通信より)


 梅雨明けは少し遅かったけど、夏らしい暑さもほどほどで、いい夏だったなぁ、と思う。夏休みは昨日でおしまい。「他の学校では・・・」という話は、職員室でも、その他の場所でもよく耳にするが、言っても仕方の無いことは言わないに限る。頭をしっかり切り換えて、また冬休みまで頑張ろう。夏休みボケ?そんなこと言っている暇なんて全然な〜い!!

 ところで、昨年はひとり中国をウロウロしていた私も、今年は平々凡々な夏休みを過ごした。子供の相手をするのに、お金のかからない遊びほどいい遊び、と信じている私は、300円の網を1本買って来て、セミやら魚やらを追いかけていたのだが、唯一、お金をかけたのは、15日名取でのサーカス見物であった。下の子どもはまだ幼い(5歳)ので、2時間ももつかなぁ、と思ったけど、杞憂であった。私も子どもも、一瞬たりと退屈することなく、口をあんぐり開けて後から後から出てくる芸の数々を楽しむことが出来た。

 しかし、私は常に「舞台裏が気になる人間」である。あの2時間の芸のために、彼らはどれくらいの練習をしたのだろう?キリンや象をどうやって連れ歩いているのだろう?動物を飼ったり、メンバーを養ったり、場所を確保して宣伝し、切符を売り、会場となる大きなテントその他を設置するのに、どれくらいの労力と経費がかかっているのだろう?誰が、いつ、どのようにしてそれらの計画を立て、手配をしているのだろう?なんだか途方もない作業だな・・・と、そんなことばかりが気になるのである。

 物事の価値というのは、それにどれくらいのエネルギーが費やされたかによって決まる。そのことを私はよく「文化の質はかけた手間暇に比例する」と言うわけだが、ほんの数分、十数分の芸の背後に膨大なエネルギーが費やされているから、その芸の価値が高く、人の心を動かすのだ。すばらしい。


【進路決定のための怒濤の1ヶ月!!】・・・記事省略


【復習・・・就職達成セミナーはすごくよかった】

 8月6日に行われた就職達成セミナーは、諸君の「聞く態度」も含めて、好評だった。少し過保護だが、大切な内容を多く含むので、復習しておく。

《全体講話》

*面接の時の質問の種類は、性質上3種類である。

1、内容を尋ねている・・・これは「志望動機」を尋ねる時だけ。

  ×言わされている答え、HPの受け売り

×消去法での回答(私は〜がダメなので、この会社にしました)

○何に興味を持ってこの仕事を選んだのか

 なぜこの会社を選んだのか

 将来どんなことがしたいのか       を具体的に話せること

2、反応を見ている・・・すべてやる気を見ている

3、確認している・・・やる気があることを確かめている

 2+3=とにかく「やる気」を持っていること、それを見せることだけが大切

*会社が言って欲しくない五つの言葉

「分からない」「知らない」「聞いていない」「できない」「無理」

*弱気の発言はNG・・・「自信はないけど(←ここが弱気)、頑張ります」

《面接練習》・・・講師の方々が、終了後、私たちに指摘して下さったこと。

・考え、表現が大雑把だ。具体的に追求していくとすぐにボロが出る。

・無理に不慣れな言葉で話すのではなく、しっかりと自分の考えを伝えられることが大切。

・担任の影を感じる。自主的に動けるようにトレーニングがされていない(自立できていない)。


(裏面:8月17日付け『朝日新聞』より《「ゲン」小中校で閲覧制限》を引用

平居コメント:これは今けっこう話題の出来事だ。「えっ?聞いたことないし〜」と言う人は高校生失格!私なりに思うところはあるけれど、ここには書かない。是非の判断をするためのなかなかいい練習問題だと思うよ。)