「しらせ出航」で思う

(11月12日「学年だより№69」より)


(冒頭に11月7日付け毎日新聞より「しらせ、南極に向け出航」を貼り付け。)
 これは、先週土曜日の毎日新聞記事である。「くそっ、本当は(←私が勝手に「本当は」と思っているだけで、他の誰にとっても「本当」ではない=笑)私もこの船に乗っているはずだったのに・・・」と、忘れかけていた悔しさがよみがえってきた。(私は3年連続で南極への教員派遣枠に応募し、落選した結果、今年も学年主任として学校にいる。=4月8日「学年だより№42」参照→こちら
 ところが、記事を読むと、観測隊員の数が「約40人」と書かれている。続けて「『3密』回避のため、隊員数は最小限に絞った」とある。例年は90人くらいのはずだ。半分以下というのはすごい!さてさて、一体どんな人が外されたのだろう?と疑問を持った瞬間、真っ先に外されるのは教員派遣枠に違いないと思い至った。慌ててネットで第62次南極観測隊の名簿を探してみると、やっぱり、2名含まれているはずの教員がいない。ということは、今年の2月に採用通知をもらって大喜びをした2名の教員は、その後の事情の変化によって、取り消しまたは派遣延期となったのだ。
 合でも否でも、私は今年、どっちみち南極に行けなかったのだ。つくづく「縁がなかった」のだな、と思う。むしろ、採用された後で取り消しになった方が、ショックは大きかっただろう。落ちたのは幸いだった。なんだかひどくすっきりした気分だ。さて、2学年残りの4ヶ月(しかない!)、しっかり頑張るぞ、という気になってきた。