深夜の新聞販売所訪ねたら

(10月22日「学年主任だより№22」より①)


 衆議院が解散され、選挙が始まった。宮城県は知事選挙も同じ日に行われる。衆議院議員選挙は、小選挙区比例代表の2種類だし、最高裁判所裁判官の国民審査も同時に行われることになっている。更に、石巻方面に住んでいる諸君には、宮城県議会議員の補欠選挙も重なっている。同じ日に4つ(5票)というのは珍しい。こうなってくると、多くの人や政党について情報を集めなければならないから大変だ。しかし、それを怠ると、ツケは自分たちに降りかかってくる。(面接練習で社会問題について尋ねると、あまりの無知にびっくり仰天!!たいへんだぁ。)


裏面:10月17日河北新報より「知事選立候補者プロフィル」を貼り付け。
平居コメント:県知事選挙の立候補者は二人。現職と新人だ。とりあえず、地元紙である河北新報の記事だけ紹介するが、この程度の情報はどこにでもあふれている。あくまでも「きっかけ」として紹介はするものの、こうして手取り足取りの過保護はよくない。
 それはともかく、今回の新人・長氏は、過去に政治家としての活動実績がない。したがって、彼の医師としての活動等からその人間性や能力を評価していくしかない。実際にはなかなか難しい作業だ。
 一方、現職・村井氏は既に4期=16年もの知事歴があるわけだから、今何を言っているかよりは、過去にどのようなことをしてきたかということをしっかりと見極めることが必要になる。
 つまり、今回の知事選挙は、「どちらが良いか」という選択の仕方だけでなく、「村井さんが良かったからやっぱり村井さん」か「村井さんに問題があるから長さんに一度やらせてみるか」という選択の仕方もある選挙だ。
 いずれの考え方をするにしても、情報の収集はとても大切であること言うまでもないが、更に、社会はどうあるべきかという自分なりの理念を持っていなければ、彼らの一言一言の是非も判断できない、ということは心しておく必要があるだろう。    


【深夜の新聞販売所訪ねたら】

(表面、上の「衆議院が解散され~」という記事の下に、10月18日付け朝日新聞「声」欄に載った「自動二輪販売業 槌田一成さん(岡山県54歳)」の投書を貼り付け。タイトルは上の通り。著作権の関係があるので、ここに載せられないが、以下の記事で概要は十分分かるだろう。)

 月曜日の朝日新聞でこんな投書に目が止まった。夜中の1時過ぎに、締め忘れたかも知れないたった1本のネジのために、片道30分歩いて確認に行った槌田さんも槌田さんだが、午前2時前から配達の準備を始めている新聞屋さんも新聞屋さんだ。
 仕事というものに必ずつきまとう「責任」の重さ、苦労、それを誠実に果たそうとする姿が、何とも感動的だ。世の中というのは、こういう地道で誠実な仕事に支えられて成り立っている。
 そうそう、記事に新聞屋さんが出てきたので思い出したが、今日までの1週間は「新聞週間」であった。