生き生きと働くために・・・社会保険労務士講話

(12月16日付け「学年主任だより№29」より②)


【教養講座:生き生きと仕事をするために・・・】


 諸君の聞く態度は良好。終了後に書いてもらったアンケート+感想によれば、進学予定者も専修学校や大学卒業後を見据え、「自分事」化しながら聞いていたことがよくうかがえた。文句なし。
 金曜日、K先生にアンケートをお送りしたところ、月曜日には早くも諸君の質問に対する「回答」を送って下さった。週末、本来のお休みを潰して作業をしたのだろう。もちろん、残業手当なんて付かないただのサービスだ。本来、社会保険労務士が答えるような質問ではないものも含めて、分からないことは分からないとしながら、誠実に答えて下さっている。今日、別刷りとして同時に配布するので、勉強の材料にして欲しい。
 さて、例によって復習の意味も込めて、諸君の感想の中から一部を紹介しておく。

*社会人になるということは、多くの責任が自分に来て、自分が責任を取るのだということを改めて感じました。
*言葉としては知っていても、内容を知らないものが大分あったので、学べてよかったと思いました。知らなければ余計に不利益を被ってしまったと思うので、忘れないようにしたいと思います。また、自分が社会に出る時には、ブラック企業に就職してしまうことがないように気をつけたいです。
*明るく講義をして下さったので、とても元気な気持ちになりました。
*多くの保険や法律によって守られているのだ、と知ることが出来ました。就職活動の時に、会社についてきちんと調べて、分からないところや疑問に思ったところは、きちんと聞いてから決めるようにしたいと強く思いました。
*進学が決まり、就職のことは考えていませんでしたが、この講義はとてもためになりました。社会保険労務士を初めて知ったのと、社会保険について分かりやすい講義とテキストで理解できました。私も入社し、「ピンチ!」の時は、このテキストで振り返って対応したいです。
*労働者を守るルール(法律)や制度が、自分の思っていた以上にあることに驚いた。これまで「労働」とは、悪い、いやだ、つらい、ルールや制度が意味をなさない無秩序な空間であると考えていた。しかし、このように多くのものが自分を守ってくれるので、そのようなマイナスのイメージが払拭されたのでよかった。最近、現代文で「権利は使うことによって守られる」と学んだ。これから社会に出る前に、このようなルールを勉強し、「使う」ことを出来るようにし、より良い労働をし、社会の一員として貢献したい。(←平居:そうそう、ここが大切だ。仕事をしっかりしてこそ権利を主張することが許される。ろくに仕事も出来ないのに、権利ばかり主張するなんてあり得ない。そこはきちんとわきまえてくれたまえ。)

《平居のつぶやき》
社会保険の話なんて初めて聞いた、というような作文がいくつかあった。おいおい、『学年主任だより№20』(10月7日発行)を見てくれ・・・。
・最近、学校の先生はブラックだとよく言われる。それによって、教員採用試験の倍率もずいぶん下がっているらしい。話を聞いていて、なるほど確かにブラックだな、と思った(笑)。休憩時間なんて確保されていないし、有給休暇も取れず、残業手当はナシだ。それに代わる「何か」があるからやっていられる・・・のだろうね。
・労働者は弱い立場にあるので、その権利が法によって守られることは必要だ。しかし、本当は「仕事をすること自体が楽しくて仕方がない、休みを取れ、なんて言わないで下さい」というのが理想。そんな働き方が出来るといい。

 

*その他の記事は割愛。