2年半もあっただろ!

(2023年11月9日付け「担任のお話」№25より②)


【書く、書く、書く・・・3年生進路情報も合わせて・・・】

 9月に行われた就職試験第1波では、○人が受験して○人が合格(内定)した。内定率は○%である。不合格者は、その後二次募集に進み、現在、未定者は○名というところまで来た。人手不足ということもあって、とても順調。羨ましいくらいだ。
(注:本物では○ではなく、具体的な数字を書いています。)
 また、大学受験組は、今が準備の佳境だ。推薦や総合選抜型の入試は、来週末が試験日のピークである。私のところにも、毎日、小論文が続々と持ち込まれてくる。
 だが、ちょっと待てよ、である。本番の10日か2週間前から突然、1日に3本も書いて持って来られても、それが何人もいるわけだから、私も対応しきれないし、そもそも小論文の実力(=資料を読み、考える力)なんて、短期間で身に付くものでもない(だから、大学は小論文を入試科目に設定するのだ)。実際、目を通してみるとなかなか悲惨で、残り時間の短さを思うと、何を言えばいいのか?と途方に暮れる。そしてつくづく思うのは・・・
「今まで2年半もあっただろ!」ということだ。
 私は諸君にそうなって欲しくないので、今までに、口頭ででも、この紙ででもいろいろなことを言っている。例えば・・・

 

* 広く社会の動向に関心を持つ
(情報源としては、一覧性が高く、フェイクの少ない新聞がベスト。)
* 日々の学習を大切にする
(情報を入手し、頭で整理して表現する、という要素は、どの科目の学習にも含まれるはず。)
* 考えるために書く
(書かなければ、何が分かっていて、何が分かっていないか、自分が何を考えているか、は分からない。「書ける」は考えているということだし、「書けない」は考えていないということだ。「上手く書けないけどちゃんと考えています」は絶対にない。作文練習として新聞への投稿を勧める)
                                                                  などなど・・・
                                                                                
 この紙(「担任のお話」)だって、その一助になれば、ということなのだが、果たして利用して考えている人がどれだけいるか・・・? ま、「学ぶ人は何からでも学ぶ、学ばない人は何があっても学ばない」ということなのだな。2年後、思い出したように突然書き始めても、「飛躍的進歩」は無理。今からでもコツコツ学ぼうというのなら、付き合ってあげるよ・・・。