明日は春節(餃子の日)

(2月9日付け「担任のお話」№35より①)


 明日、2月10日は旧正月。中国では「春節」と言い、日本の年末年始と同様、多くの人々が故郷に移動する。そして食べるのは、「お餅」「お雑煮」ではなく「餃子」だ。昔、上海港に浮かぶ潜水艦の上で、水兵さんたちがずらりと並んで白菜刻みをしている光景に驚いたことがある。
 そう言えば、今週火曜日に、昨年、1世帯当たりの餃子購入額が最も多かったのが、静岡県浜松市だったという発表があった(どうしてこんなことが大きな話題になるのか、私には分からん=笑)。どの報道でも、美味しそうなキツネ色に焼けた餃子の写真が添えられていた。
 しかし、中国で「餃子」と言えば、水餃子である。皮が焼き餃子とまったく違い、おかずではなく主食である(餃子を作った時には餃子しか食べない)。中国に焼き餃子がないわけではない。しかし、それは「鍋貼(グオティエ)」あるいは「煎餃(ジエンジアオ)」と言って「餃子(ジアオズ)」とは言わない(「炸餃(チャージアオ)」という揚げ餃子もある)。水餃子は北の料理で、焼き餃子は南の料理、という違いもある。文化の違いは面白い。


裏面:読売新聞「時代の証言者」欄より、堀内恒夫についての連載第13回(1月16日)と第23回(1月30日)を貼り付け。
平居コメント:朝日新聞と読売新聞には、優れた仕事をした人の人生回顧を連載するコーナーがある。今更私が「一流」を目指すわけではないが、私はどちらもたいてい読んでいる。一流の人物の人生には、実に多くのドラマと教訓とが含まれていて面白いからだ。
 今、読売で連載しているのは、読売ジャイアンツの投手だった堀内恒夫。第13回には、彼がノーヒットノーランを達成した試合の経過が書かれているが、これは本当にびっくり仰天のドラマだ。第23回は、なるほど、彼が一流であるためには、頭を使うことにおいても、このような地道な努力があったんだなぁ、と感心させられたから紹介することにした。どんな分野でも、一流になるためには一流の頭能が必要で、それは自分自身の工夫と努力によって作られる、ということだ。