工場見学大好き!!

(2023年10月22日「担任のお話」№22より②)


解説:10月5日(木)、私が担任をしている機械科1年生は、恒例の工場見学に行った。科の行事なのだが、なぜかクラスの正副担任も行くことになっている。行ったのは、石巻市北村にある東北電子工業北村工場と、登米市佐沼にある登米村田製作所。移動の途中、道の駅「よねやま」で昼食。丸々1日がかりの行事であった。以下、それに関する学級通信の記事。


★ 本当によかった工場見学 ★

 昔から、私は工場見学が大好きだ。物が生産されている現場というのは、それだけでワクワクするし、最先端技術を扱っている工場は知的に面白い。某高校で進路を担当していた時は、地位を利用して(笑)ずいぶんたくさんの工場を見せてもらった。
 先週の工場見学も楽しかったのだが、工場そのものよりも、諸君の姿をせっせと観察していたような気もする。本当に礼儀正しいし、質問も多く出て、国語の授業や採点をしている時とはまったく違う(笑)誇るべき高校生だと思った。Good!!
 感想文も真面目に書かれていた。いい勉強が出来たようでよかった。ごく一部ではあるが、紹介しておく。

「今までの工場見学は、何も考えずに参加していましたが、今回は実際に働くことも考えながら、機械の操作方法や仕組みなどをじっくり見学しました。」

「とても貴重な時間だったと感じました。自分はまだ将来何になりたいか決まっていませんが、将来の幅がとても広まったと思います。(中略)仕事をしている人たちは、やはり仕事に『やりがい』を持つことが大事と聞いて、自分もやりがいのある楽しい仕事を見つけて、将来社会に貢献できるようなエンジニアになりたいと思いました。」

「私は今回工場見学をして、現代工業のすごさを実感しました。東北電子工業さんでは、毛やほこりを工場の中に入れないための徹底など、一つ一つの製品を大切にしていて、物作りの仕事のすごさを知りました。登米村田製作所さんでは、目でやっと見えるほど小さい白い粒に、0.03㎜の細い線を巻くという考えられないことをしていて驚きました。そして、社員さんの健康を大切にしているのと、地域の子どもへのバスケットボールなどの貢献までしていて、社員さんや地域を大切にしていると分かりました。」

「金型を複数組み合わせて成形したり、公差を整えるのは、機械じゃなく人がやっていると聞いて、授業で時間をかけてやっている意味を改めて理解した。他にも、興味や好奇心を持つことで、ゼロから始めて色んな知識を吸収できるという話を聞いて、今持っている興味や好奇心を大人になってからも忘れないようにしたいと思った。」

「東北電子工業さんでは、バッテリーケースを作っていました。それも1種類ではなく、様々な機械を使って作っていました。そこで私が一番驚いたのは、バッテリーケースを作る機械を自社開発しているというところです。お客様から要望を聞いて1からすべて作るということに感動して、自分もそのような仕事をしてみたいと思いました。登米村田製作所さんでは、ロボットが一番印象に残りました。社員さんの雰囲気もとても良くて、自分もこの会社に入ってみたいと思うほどでした。1年生のうちから、自分の将来のためにも、真剣に進路を考えていきたいです。」

 案内して下さった会社の方々や、準備をしてくれた機械科の先生方に、心からの感謝を。