2016-01-01から1年間の記事一覧

生きている証拠に・・・

爽やかで気持ちのよい五月晴れの一日だった。こういう日は、我が家から見える太平洋が最高に美しい。居間でぼやっと真っ青な海を見ながらコーヒーを飲むのが、この世で一番ぜいたくな時間の使い方だと思われてくる。駐車場脇の松の木に絡む藤の花も満開だ。 …

破れ窓理論・・・南浜地区復興祈念公園迷走曲(番外編)

思ったほど天気がよくならず、風も強かった今日、少し散歩に出てみた。南浜町の新しくなった「がんばろう石巻」看板方面である。 以前からのことではあるが、ゴミが本当にひどい。冷蔵庫やテレビといった家電製品が多いが、棚類や何かの廃材もある。もちろん…

主任は上司、ですか?

間抜けな感じだが、今日も一昨日の話である。我が家にいたのは私と子供二人だけ。妻はと言えば、同僚の結婚式があるとか言って仙台に泊まりであった。その妻が、昨日帰って来て、結婚式の座席表を取り出し、「見て、見て」と言う。見れば、妻の肩書きとして…

復活!出港式

一昨日、宮城丸が出港して行った。これから2ヶ月、ハワイ沖での実習に励む。と、ここまでは宮水にとってただの年中行事。ところが、今年の出港は少し特別だった。東日本大震災で、岸壁の破損やら地盤沈下やらで出来なくなっていた「出港式」が、5年あまり…

料理ボランティア

なんだか1ヶ月くらい更新していなかったような気がするが、実際には、先週の月曜日以来なので、1週間にも満たない。このところ、公私ともに忙しくて、それどころではなかったのである。ちょっと個人的に大きな作業を抱えることにしたので、この状態はしば…

保育所と原発は同じか?

かの有名な「保育園落ちた死ね」事件(?)から2ヶ月近く。この間、保育園(保育所)、いや、待機児童問題に接しなかった日というのがないほどだ。幸い、田舎住まいの私は、東日本大震災で身の回りが大混乱に陥り、子供たちが通う保育園が廃園になってしま…

レリオ・・・仙台フィル定期演奏会も第300回!!

仙台フィルの第300回定期演奏会に行った。私は宮城フィルの第18回定期(1981年4月18日)以来の付き合いだ。行ったのは282分のいくつかなぁ? 今日行ったのは、出演者とか曲目よりも、その「第300回」に引かれてである。このような記念演奏…

アホくさ!スマホ・ケータイ教室

昨日は、全校生徒を対象に「スマホ・ケータイ教室」なるものが開かれた。講師はNTTdocomoの職員である。 約45分間、最初から最後まで、スマホやケータイ=不用意な情報の流出がいかに危険なものか、ということが延々と語られた。これは本当に滑稽…

ニコラウス・アーノンクール(2)

音楽観の違いから、カラヤンによる大抜擢を断ったアーノンクールであるが、カラヤンに反感を持っていたということは全然ない。むしろ、彼もカラヤンを高く評価していた。次は、メルトルが引くアーノンクールの言葉。「私は彼にものすごく感嘆しました。(中…

ニコラウス・アーノンクール(1)

3月5日にニクラウス・アーノンクールが死んだ。オーストリア出身のチェリスト、指揮者、いやそれ以上に音楽学者。音楽学者としては非常に面白いが、音楽家として特別好きな人ではない。それでもせっかくの機会だからと探してみれば、出てくる出てくる。我…

タテマエの「合法」は許されるのか?

バドミントンの2選手が、違法カジノをやっていたということで、厳しい処分が下された。そして今日は、新たに違法スロット発覚だ。私は、プロ野球選手と一部のプロサッカー選手以外は、さしたる収入もなく、見た目が派手な割に苦しい生活をしているに違いな…

我が家のお花見

昨日は、我が家の「お花見」であった。敷地の中に桜の木はないのであるが、隣接する土地に2本の立派な桜の木があって、我が家の客間の障子をはずすと、窓いっぱいに花が広がる。 この3日ほどの異常な陽気で、週の半ばに満開だった我が家の庭の梅はすっかり…

南浜地区復興祈念公園迷走曲(終)

1月26日に(8)を書いてから、2ヶ月以上も経ってしまった。その間、2月15日に部会(分科会)の会議が開かれ、3月5日に第4回協議会が開かれた。私は、部会には出席したが、協議会には出なかった。いつまでたっても日程が決まらず、しびれを切らし…

冒険する?しない?

4月2日(土)、近年恒例となった「トヨタ・マスタープレイヤーズ・ウィーン」の演奏会に行った。トヨタがメセナの一環で開いている演奏会で、ウィーンフィルのメンバーを中心とした室内オーケストラが来て、極めて質の高い演奏を聴かせてくれる。プログラ…

手の届かないものに対する憧れ

なにしろ、6Kだけを見るために行ったわけではない。特に、リクルートスタイルの学生達は、むしろ、やがて自分たちの職場になるかも知れない船内の方が身近な関心事であるはずなので、わずか15分くらいしか立ち止まることはできなかったが、パイロットの…

宇宙飛行士以上の存在

1時間半ほどかけてのんびり総持寺見物をすると、いよいよ本命、日本海洋事業(日海事)へ向かった。集合場所は、京浜急行電鉄本線の追浜(おっぱま)駅である。 前回(→こちら)書いたとおり、日海事はJAMSTEC(独立行政法人・海洋研究開発機構)の…

大本山・総持寺

鶴見駅に戻ると、曹洞宗の大本山・総持寺(そうじじ)に行った。参道の入り口まで、歩いて10分くらいである。 以前書いたことがあるかも知れないが、私は、とある事情で、大学時代に3年あまり(1981〜1984年)曹洞宗の寺院に寄宿、と言うより、居…

JR鶴見線・・・「浅野帝国」を行く

年度末の1日、神奈川に行った。先日予告してあったとおり、日本海洋事業(株)で「しんかい6500」を見せてもらえることになったからである。前日に神奈川入りし、当日の午前中はフリーだった。何をしようか考えて、例のごとく未乗区間である「JR鶴見…

「自衛隊最高指揮官」を名乗る不気味

先週の土曜日に、庭の水仙が二輪咲いた。はっきり憶えていないのだが、それより少し早くスズラン水仙も咲いた。そして今日は、一気に十輪以上!本当に暖かくていい天気が続く。しかし、やはりウグイスは来ない。もう絶望だ。我が家の回りのウグイスは、「復…

文科省の「ご講話」拝聴

一昨日、11:50に新青丸を辞去すると、私は県庁(厳密には県庁裏の宮城県自治会館)に向かった。13時から、「みやぎ産業人材育成プラットフォーム研究会」という会議に出席し、文科省のお役人(国立政策研究所 生徒指導・進路センター 総括研究員)長…

新青丸を訪ねる

10日ほど前に、日本海洋事業という会社の課長Hさんから、3月22日〜25日、最新の海洋調査船「新青丸」が仙台港に入る、自分(日頃は横須賀の本社に勤務)もそのタイミングで訪船するので、よかったらどうぞ、という案内のメールをいただいた。日本海…

峠の湯・追分温泉

甚だタイトな二日間だった。日頃、できる限り車を使わないように心がけている私が、本当にやむを得ず車に頼り、250キロ以上も走った。いつもの1ヶ月分に近い。 昨日は、修業式が終わるとすぐに学校を出て仙台に行き、「船員教育機関と内航海運業者との意…

シューベルトの「ドイツ・ミサ曲」

先日、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」について書いた(→こちら)。聴きに行く前、「ドイツ・レクイエム」の楽譜や録音を引っ張り出してきては、あれこれ考え事をしていた時に、もう一曲、ドイツ語による教会の典礼音楽で頭に浮かんだものがある。シュー…

ウグイスの異変、または奥深き大工場

3月13日、今年は暖冬だったにもかかわらず、我が家でウグイスがまだ鳴かない、ということを書いた。それから10日が経ったが、ウグイスはまだ鳴かない。どんなに冬が寒かった年でも、3月20日までには鳴いた。これはいよいよ異常事態である。原因は、…

話が一致する哀しさ・続

3連休の初日である一昨日は、午後から仙台フィルの第299回定期演奏会に行った。かつての常任指揮者・梅田俊明によるラヴェルの「古風なメヌエット」、ショパンのピアノ協奏曲第2番、ブラームスの交響曲第3番というプログラム。ショパンの独奏は、この…

推薦基準の「非行歴」

先日、過去の「非行歴」によって推薦入試への推薦を断られた生徒が自殺したことについて、一文を書いた(→こちら)。その際、推薦基準に「非行歴」を加えることの是非については、また別の議論が必要である旨、注記した。その後、新聞報道を見ていると、この…

今度は補助形容詞?!

一昨日の発表をもって、宮城県高校入試の後期選抜試験というのが終わった。「国語」の試験問題に、前期選抜の時の「補助動詞」(→こちら)とよく似た問題が出た。あまり取り上げる価値はないのだが、では、どうしてそんな問題を出すのか、という問題提起の意…

私は能楽に冷淡ではない(2)

仙台のような地方都市でさえ、オーケストラの演奏会が、プロ・アマ合わせると年に数十回も行われるのに対して、歌舞伎はたいてい1回、狂言や能は1〜3回、文楽に至っては数年に一度しか接するチャンスがない。そもそも、接するチャンスが少ないから理解が…

私は能楽に冷淡ではない(1)

細かく目を通して下さっている方はお気づきだろうが、先日、「上田龍一」君からコメントがあった。次のような、わずか一文の短いコメントである。 「先生はオペラやクラシックに対する造詣も深く、国語教師というご職業なのに、なぜ能楽に対しては冷淡でいら…

ヒバリは鳴いているが、ウグイスはまだ鳴かない

一昨日、すなわち震災から満5年を迎えた3月11日、黙祷のサイレンが鳴らなかったということを書いた。多くの人が長く黙祷していたので、サイレンが聞こえていないのは私だけかな(笑)、と思っていたところ、翌日の新聞に記事が出た。ご丁寧に、今日も「…