生徒

鉛筆の持ち方

最近、授業中に生徒を見ていて、鉛筆の持ち方がとても気になる。変だ、変だと思いながら、変な鉛筆の持ち方をしている生徒を数えてみたら、どのクラスでも、4分の3くらいに上ることが分かった。これは尋常でない数字である。どのクラスもさほど変わりがな…

300万円=期待のシンボル

今日は、宮城丸が、私が副担を務めるN3(航海類型3年)の生徒と担任とを乗せて、60日間の遠洋航海実習に出発した。 2時間目の授業が終わると、私は石巻工業港に向かった。出港式の30分くらい前に着いたので、昨年宮水に来たばかりの先生を連れて、船…

「船頭」は偉い・・・第三十五・八興丸を見て

今日、ついに我が家でウグイスが鳴いた。昨日は水仙も開花した。春は本番である。 さて昨日、3月27日の『水産経済新聞』に載った、八興漁業という会社が作った第三十五・八興丸(499トン)という新造船についての大きな記事を読んだ。八興漁業は、宮水…

少数派に付き、損な選択をせよ

(明日は卒業式。以下は本日配布された生徒会誌『錨想』に3年生の担任として書いたもの。もっとも、この文章、私は誰に読ませるつもりなのだろう?生徒がこんな文章読むわけないし、親も同様。このブログの読者が読むには、あまりにも平凡陳腐。へへへ・・・多…

タコと闘う

(2月18日付け学級通信より) 週末、天気予報を見ながら、また大雪になったらどうしよう、と、ビクビクしながら過ごしていたが、杞憂に終わってよかった。1回くらいなら大雪も新鮮だが、もともと町が大雪を想定して作られていないので、移動もままならず…

調理師養成施設になった!

(2月7日付け学級通信より・・・その2) 【「調理師養成施設」になった!!】 さる1月24日、東北厚生局という役所から宮水に、「調理師養成施設」として認めるという通知があった。これによって、来年度から設置される調理類型を卒業すれば、同時に調理師…

「百人一首」狂騒曲

(2月7日付け学級通信より・・・その1) 親からゲーム機を買ってもらえない「かわいそう」な子どもたち(=もちろん我が家の話。ブログ読者で知らない人は、昨年12月20日記事参照→こちら)は、遊ぶ物を求めて家の中を物色した結果、「百人一首」というカ…

弁護士会の謎

今日は学級通信を出したけれど、1月20日のこのブログの記事の焼き直しが大きなスペースを占めているし、その他も、事務に近い話題だったので、ここに特に載せるほどの記事がない。ちなみに裏面は、昨日の『読売新聞』からスキャナー「賃上げ前提 異例春闘…

人と人とが出会う「縁」

(1月24日付け学級通信より) 日曜日に年賀状の抽選があった。以前は、これが終わると「お正月もおわったなぁ」という感慨を抱いたものだが、近年は抽選が1週間近く遅くなった上、郵便事情が改善されたと見えて配達が早くなり、10日を過ぎてから届く年…

若いということ

昨日の夜、NHKに伊勢正三と南こうせつが出るというので、家人の寝静まった後、テレビを見ていた。柄にもなく、私は彼らが大好きである。「22才の別れ」なんて、本当に名曲だなぁ、と思う。高校時代は、友人たちと一緒によく唱った。私が尊敬する音楽家…

人の糞尿で育ったアヒル?

(1月16日付け学級通信より・・・その2) 【最近の授業から・・・】 授業日数も残すところ、今日を含めてわずか12日。各教室に出入りする回数も、残り4〜5回に過ぎない。中間考査からの時数が少ない割に、休み明けの1週間、どの教室でも、悠然と雑学にう…

小澤征爾の留年

(1月16日付け学級通信より・・・その1) 先週は、年の初めであることにちなんだことを書いたので、飛ばしてしまったが、今月は昔の呼び方で「睦月」である。年の初めに当たって、親族が一堂に集まり、睦まじく(=仲良く)過ごす機会が多い月だから、とい…

やっぱり世界は広かった!!

(1月8日付け学級通信より) (冒頭に年賀状貼り付け(=文面は本ブログ1月1日参照) 平居コメント:私の今年の年賀状。「寂しいような」はもちろん冗談(笑)) 新しい年が始まった。とはいえ、諸君にしてみれば、自分たちの高校生活が間もなく終わると…

「高名の木登り」という話

(12月19日付け学級通信より 2) 【「高名の木登り」という話・・・】 これは『徒然草』(←読めるよな?)にある有名な話で、さすがの諸君も一度くらいは聞いたことがあるのではないか?と思う。およその内容は以下の通りだ。 「有名な木登りの名人が、弟…

私の子どもはぐれる?

(12月19日付け学級通信より 1) 日本一になった楽天も、契約更改が終盤戦だ。職員室でも、時折噂になる。特に銀次や則本の年俸(6000万)については安すぎる、という意見が多い。私もそう思う。もちろん、「安い」とは言っても、私の年収から言え…

ネルソン・マンデラとアパルトヘイト

(12月13日付け学級通信より) 12月5日にネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領が死んだ(95歳)。10日に行われた追悼式典には、世界各国の要人を始め、数万人の人が集まったという。 南アフリカでは、かつて「アパルトヘイト」という悪名高き人…

改めて、生徒会って何だろう?

(12月5日付け学級通信より その2) 11月30日に行われた生徒会役員選挙の結果、全員が信任されて、月曜日の認証式をもって生徒会の新体制がスタートした。任期を終えた旧役員、特に生徒会長を始めとする3年生はご苦労であった。まずはそのことをお…

学んだら使う、使うために学ぶ

(12月5日付け学級通信より その1) 12月に入った。言うまでもなく「師走(しわす)」である。日頃は悠然と構えている先生も走り回る慌ただしい月ということだが、年から年中バタバタしている現在においては、12月が特別だという実感はない。今年も…

終わりよければ全てよし

(11月18日付け学級通信より) フィリピンの台風のニュースを見て、今更ながらに自然の力のすさまじさと、人間存在の小ささとに驚いている。ただし、これは東日本大震災とは違い、人間が経済活動(=ぜいたく)によって引き起こした温暖化が間接の原因だ…

「おっくう」の一歩先へ!!

(11月13日付け学級通信より) 土曜日はオープンキャンパスであった。生徒参加者数は80名で、例年とほとんど変わらなかったが、そのうち3分の1が女子、というのが大きく変わった点であった。しかも、開講式が終わった後、各類型の体験授業に分かれる…

励まされたのは「DeNA」?

(11月8日付け学級通信より) 楽しみにしていた日本シリーズも終わってしまった。地元・楽天が優勝できて、まずはよかった。感想は二つ。 一つ目。第6戦で田中が負けた時、私も、もうダメだ、と思った。この日勝って日本シリーズ終了、という思いは、誰…

二刀流の「打撃の神様」

(11月1日付け学級通信より) 今日から11月。古称で「霜月」と言う。もちろん、霜の降りる月という意味だ。この石巻でさえ、まだ決して寒くなったとは言えないけれど、間もなくそういう季節がやってくる。我が家の桜も、葉っぱが少し色づき始めた。 と…

同窓会に対する複雑な思い

(10月24日付け学級通信より) 先日、私が卒業した高校の同窓会から、「同窓会報」なるものが届いた。毎年この時期になると必ず届く。しかしながら、実は、大変申し訳ないことに、私は同窓会費というものを払ったことがない。お金をケチっているわけでは…

「傷痍軍人」の記憶

(10月18日付け学級通信より) 台風で休校だった一昨日、私は学校で黙々と仕事をしていた。鉄筋コンクリートの建物の内にいると、風も雨もほとんど気にならなかったのだが、伊豆大島はもとより、この石巻でも意外に大きな被害があったらしい。これだけ大…

明文化されないルールもある

(10月10日付け学級通信より) 今日は昔の「体育の日」。1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日で、晴れの特異日(統計上、晴れる確率が非常に高い日)だ。この2〜3日、10月になったのに本当に蒸し暑い。一昨日、丸森では30度を超えた…

日中民間交流の「生き字引」

(9月30日付け学級通信より) めっきり秋らしくなってきた。郊外に出ると、稲刈りが始まった田園風景が、これこそが「日本」と思わせてくれるような風情を漂わせている。果物も豊かになったし、いい季節だな、と思う。 ところで、もはや1週間も前の話と…

自分の幸せを探す

(9月19日付け学級通信より) 台風一過、本当にさわやかな秋晴れが続いている。今日は仲秋の名月(十五夜)。このさわやかな空気の中で、クリアーな月を見ていると、昔の人がなぜ秋の月を愛でたのかが分かるような気がしてくる。 ところで、なぜか新聞記…

強烈な個性の魅力・・・仙台一高応援団幹部の面々

間もなく、台風が頭上を通過するらしい。我が家から見える海は、のたうち回るような大荒れだ。あと半日遅く来てくれたら、明日の午前中くらいは休校になったかも知れないのに・・・などと、生徒のようなことを考える。 さて、昨日から、前任校(仙台一高)の生…

遠漕復活!!

(9月12日付け学級通信より) 日が短くなり、秋の気配がずいぶん濃くなってきた。海洋総合科1年生は、今週、カッター実習総仕上げの「遠漕」である。天候に恵まれて、昨日までに実施した2クラスについては、とても気持ちの良いイベントになったようだ。…

些細なことの積み重ねが生む緊張感

(9月5日付け 学級通信より) (ブログ読者の方へ・・・先日の記事と重なってごめんなさい。) 関東平野で竜巻が多発している。西日本では、相変わらずの(?)異常な豪雨だ。竜巻といい、ゲリラ豪雨といい、最近の気象現象は明らかに凶暴化している。これを…