2011-01-01から1年間の記事一覧

教育長交渉(宮水の復旧について)

今日は、県庁で行われた、教職員組合による「教育長交渉」及び「課長交渉」というのに出席した。これは、毎年夏に提出する「要望」に対する回答交渉で、テーマは小学校から高校に至るまでの教育問題・教員待遇問題全般に渡る。私は、前半(13:30〜15…

石巻市復興計画についての意見交換会

今夜、門脇中学校で開かれた「石巻市震災復興基本計画(素案)に関する意見交換会」というのに出席した。11月15日から27日までの間に、石巻市内14カ所で開かれる意見交換会の第2回である。なにしろ、ここは、石巻で最も被害が大きく、今後は住宅地…

校内マラソン大会

(11月16日付第2次月曜プリントより、加筆修正して転載) 今年度最後の行事とも言うべきマラソン大会が終わってしまった。初めて渡波を離れて慣れない場所でコースを設定するわけなので、担当者にとって何かと気苦労の多い大会だったが、天候に恵まれて…

久しぶりで時の話題(TPPと巨人の内紛)

久しく、震災以外の時事問題から遠ざかっていた。二つの問題に触れておこう。 一つはTPPである。この問題については、今年の2月7日に書いた。今読み直しても、考えは変わっていない。予想される農業の壊滅的衰退を、私は、農家の生活の問題ではなく、日…

地方私鉄の魅力と哀しさ・・・十和田観光電鉄

週末、家族で青森県まで行っていた。三沢と十和田市を結ぶ「十和田観光電鉄(十鉄=とうてつ)」というローカル私鉄が、年度末で廃止になるというので、見に行ったのである。雪が降る前の季節で、週末が二日続けて空いているのがこの週末しかなかったし、一…

辛亥革命100周年・・・「1911」を観て

先日、珍しく(←嫌いなのではなく、時間がとれない)映画を見に行った。「1911」という映画である。今年は、辛亥革命100周年に当たる。それを記念して、中国と香港が共同し、相当な力を費やして作った大作だというので、中国近現代史を一応「専門」と…

フィンランドの教育を考える(番外)

フィンランドの教育に関する本を読んでいて、ひとつ気になったことがある。それは、学習を阻害する子供文化についての話が出てこないことだ。日本の教員の多くは、携帯電話とゲームがいかに子供をダメにしているか、知りすぎるほど知っているだろうと思う。…

フィンランドの教育を考える(6)

フィンランドの教員養成システムについて書くと言いながら、寄り道をしつつ、数日が過ぎてしまった。 さて、フィンランドの教育水準が高いという場合、その原因を尋ねると、多くの専門家が、その一つに「教師の質の高さ」を挙げる。では、なぜそのようなこと…

若者はいつ学ぶのか?・・・「教育のつどい」に出て

今日は、仙台で行われた「みやぎ教育のつどい」というものに出席していた。これは、かつて「合同教研」と呼ばれていた、教職員組合による教育研究集会の名残である。何が「合同」かというと、小中学校と高校の教員が「合同」で学び合うという意味である。更…

ベートーベン頌(2)・・・「希望の歌」

昨日、愛知私学の「Bigフェスティバル」に参加し、藤澤ノリマサ氏自身と一緒に彼の「希望の歌」を歌って、涙が出そうになったという話を書いた。藤澤ノリマサとは、「ポップオペラ」というジャンルを提唱してヒットしている歌手で、もともと本格的に声楽…

愛知の「Bigフェスティバル」

2日の放課後、すぐに学校を脱出し、昨日の夜まで名古屋に行っていた。驚くべきことに今年4回目。5、7、9、11月と1ヶ月おきに行っていることになる。自分に何かのスペシャリティがあってお呼びがかかるなら名誉なことだが、「被災地の先生」では威張…

被災した小学校の将来像

今日は、震災で一躍有名になった(?)門脇小学校(門小)の今後に関する保護者説明会が行われた。正式名称は、「石巻市立学校施設災害復旧整備計画策定に係る門脇地区保護者懇談会」という恐ろしく長いものである。 門小が居候している門脇中学校(門中)の…

「悲劇」と「英雄」を求める心

本当は、今日、フィンランドの教員養成システムについて書いて、フィンランドシリーズを終わりにしようと思っていた。ところが、その前に読んでおきたいと思っていた本が届かないという事情があったりするので延期し、10月28日付「第2次月曜プリント」…

フィンランドの教育を考える(5)

「国際経営開発研究所(IMD)」が発表した、「大学教育が経済のニーズに合っているか」というデータ(2005年)がある。その指数(算出方法未詳)は、またも1位がフィンランドで7.97。日本は3.75で、60ヶ国中最低に近い56位である。PI…

フィンランドの教育を考える(4)

(2)で少し触れたが、フィンランドの授業時数は、OECD諸国の中で最も少ない。7〜14歳における総授業時数は約5500時間で、日本は約6200時間。最も多いイタリアは8000時間を少し超えるが、そのイタリアは、総合読解力において、PISA…

フィンランドの教育を考える(3)

フィンランドの教育システムに少し目を向けてみよう。 フィンランドでは、教育の決定権が実質的に各学校にある。国には教育省や国家教育委員会という組織が存在し、「国家カリキュラム大綱」なるものが策定はされているが、ガイドラインでしかなく、現場がそ…

フィンランドの教育を考える(2)

言うまでもなく、フィンランドの教育は2000年に行われたPISA(OECDにおける学習到達度調査)で、総合読解力第1位(日本は8位)となり注目を集めた。2003年のPISAでもフィンランドは1位で、この時、日本は14位に後退したため、なお…

フィンランドの教育を考える(1)

先日、私は林竹二の『教育亡国』という本に感想を書く形で、教育のあり方について若干の思うところを書いた。しかし、それは林の物言いにカチンと来たことに対する反作用的な書き方になっているので、本意でないとは言えないが、いささかすっきりしないモヤ…

就職への道・・・解禁から1ヶ月

(10月19日付「第2次月曜プリント」より訂正して転載) 諸君にはまだ遠い話かも知れないが、3年生は、9月16日に解禁された就職試験の1回目の結果がほぼ出て、今から第2ラウンドという緊張感のある状況になっている。震災があり、地元企業が大きな…

ベートーベン頌・・・「英雄」交響曲に寄せて

金曜日の夜は、1年ぶりで仙台フィルの定期演奏会に行った。最近、震災(JRの不通、救援車両の増加)やら被災証明書による高速道路の無料化やらで、仙台に行く三陸自動車道がやたらと混んでいるので、文化祭の前日に学校を早めに脱出し、仙台の会場に足を…

『宮水に明日はあるのか?』の結末

このブログでもさんざん登場していた宮水情報科学科1年のクラス演劇『宮水に明日はあるのか?』は、全然「無事」ではなく、終了した。気にしている人もいるみたいのなで、結末を報告しておく。 予定通り、11:00から「1回きり」ということで上演した。…

あえて赤恥をかく道を選ぶ

(10月21日付「第2次月曜プリント」より、加筆訂正して転載。このプリントは、いつも配りっぱなしだが、今日は非常に珍しく、解説しながら朗読した。) 昨日の総練習は、総監督が実行委員会から呼び出されて一時場を離れた瞬間に崩壊、いつの間にか雲散…

E1崩壊まであと2日・・・!!??

(10月20日付「第2次月曜プリント」より転載) いよいよあと2日となった。朝にも話したとおり、超満員は保証する。今年の宮水、いや石巻地区にぴったりのテーマで、しかも、ありきたりでない企画はこれしかない。少なくとも、情報をgetしている人間…

「必需品」なんてこんなもの

(10月19日付「第2次月曜プリント」から加筆修正して転載) 先週土曜日の臨時登校日(9月21日台風休校の振替)は、意外なほど欠席が少なかった。一方、私は諸君に何も言わずに欠席したので、月曜日は「非難の嵐」かと思っていたら、誰にも何も言われ…

音楽は消えてしまうから美しい・・・和泉宏隆のJazz Piano

先週の金曜日、学校の近くのN's-SQUAREという所へ、和泉宏隆のピアノを聴きに行った。Jazz Pianoというのは、私があまり聴きに行く分野ではない。本当に久しぶりである。分散和音の上にメロディーを載せているだけという感じの音楽を非常に「単調」若しくは…

E1に明日はあるのか?

答案返却も終わり、いかにも後期の授業が始まったという雰囲気になってきた。エアコン電源のブレーカーが落とされ、節操のないエアコン濫用を見なくて済むのは、私にとってストレスの軽減この上ない。そう思っていたところ、昨日の学級日誌には、「クーラー…

子供・学校・地域を考えるために・・・門脇小学校の映画

昨晩は、家族で門脇小学校(=門脇中学校)へ映画を見に行っていた。現在、震災後の門脇小学校を舞台にしたドキュメンタリー映画(『宮城からの報告〜子供・学校・地域』)の撮影が行われていて、その最初の4分の1くらいを撮り終えたところで30分間の予…

再び「もったいない」

9月25日に、ケニアの環境活動家でノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさんが死んだ。あまりにも有名な方なので、私のブログで取り上げるにはふさわしくないと思い、自分自身の心の中で、静かにその死を惜しんでいた。 彼女は、日本に来た時に「もっ…

年をとる哀しさ

この3日間、登山の新人大会(南蔵王)に役員として参加していた。顧問を引退したばかりの昨年は一度もお呼びがかからなかったのに、1年を隔てて、今年は県総体に続き、新人大会までお呼びがかかったというのは、以下のような理由らしい。 まず、今年は、顧…

後は立派なバカとなれ!・・・体育祭・錨章祭に向けて

(10月5日付第2次月曜プリントより、加筆転載) 9月下旬に数回開かれたシナリオ委員会は、毎回なかなかの盛り上がりを見せた。あの雰囲気がクラス全体のものになると最強なのだが、残念ながら、2回のシナリオ検討HRは、なかなかそうはいかなかった。…