2019-01-01から1年間の記事一覧

ロケットに集まる人々

(9月18日付け「学年だより№19」より) もはや1週間あまり前の話となるが、暑い暑い先週の日曜日(丸森で33.7℃!)、我が子と一緒に、JAXA(宇宙航空研究開発機構という国立の研究所)角田宇宙センターの一般公開というのに行った。日本が飛ばすロ…

京アニの実名報道

京都アニメーションという会社が放火され、35人もの方が亡くなった。遺族の中には公表を望んでいなかった方も多く、亡くなった方の全ての実名が公表されたのが8月2日、すなわち事件の40日後になったということで、公表の是非や時期について議論が尾を…

偉いぞ、東スポ!

9月11日(水)に日刊スポーツのネット配信記事で知った話だが、中日のドラフト1位新人・根尾昂選手ほか1名が、信号機のある横断歩道を渡らず、離れた地点の道路を渡り、それを目撃した市民から球団に連絡があったため、球団が所轄警察署にも届けた上で…

演奏よりも解説?・・・今年は父

昨日は、仙台フィルの第330回定期演奏会に行った。指揮者はなんとバッハ・コレギウム・ジャパンの総帥である鈴木雅明氏。昨年9月の定期演奏会は、そのご子息・鈴木優人氏が指揮者だったから(→その時の感想)、仙台フィルも面白いことをするものだ。曲目…

「成長」のロマン

(9月11日付「学年だより№18」より) 月曜日は痛い休校だった。私達教員も人間。授業がなくて楽ができるのは嬉しい、という気持ちがないわけではないが、さすがに、夏休み明け、第2回考査まで19日しかない授業日数が更に1日減るのは、進度との関係…

エリシュカの死

昨日の新聞(朝日・毎日)で、今月1日にラドミル・エリシュカが亡くなったことを知った。88歳。チェコの指揮者で、日本との関係では札幌交響楽団名誉指揮者。この人については、昨年の春に一文を書いたことがある(→こちら)。いま、何かを付け加えること…

野坂操寿と伊福部昭

8月28日の朝日新聞で、野坂操寿(恵子)氏の訃報を見つけた(他紙は翌日)。81歳。箏の演奏家である。私にとっては、伊福部昭の音楽の独奏者として有名。 木部与巴仁(きべ よはに)も『伊福部昭の音楽史』(春秋社、2014年)において、「1990…

映画「ひろしま」

土曜日が文化祭だった関係で、今日はお休み。 昨日(日曜)、朝から娘と映画「ひろしま」を見た。8月17日にEテレで放映された104分の映画で、見逃していた私に、同僚がDVDの形で貸してくれたものである。 私はこんな映画の存在を知らなかったのだ…

まごころ・・・日韓関係に寄せて

先週の金曜日、毎日新聞で、自民党の石場茂氏が日韓問題について、自身のブログに「我が国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが多くの問題の根底にあり、様々な形で表面化している」と書いたことが話題になっていた。記事を書いた与良正…

読売からスイス大使!!

今朝の毎日新聞で、読売新聞グループの会長がスイス大使に起用されることが決まった、ということを知った。これは、私にとって驚きである。マスメディア、特に新聞やテレビというのは、権力を監視し、健全な民主主義を機能させることを本分としている、と思…

高校野球とスマホ

プロ野球はペナントレース終盤。高校野球は、甲子園大会が終わったと思ったら、もうU-18の世界大会をやっている。すぐに気になるのは、彼らの授業ってどうなっているんだろう?ということだ。 そもそも、少なくとも日本では夏休みが終わる(東北・北海道…

焼き直し「戦争の教訓」

(2019年8月27日「学年だより№16」より) 前回裏面で少し触れた通り、8月は2回の原爆忌、終戦記念日がある「歴史」学習月間とも言うべき月である。新聞でもテレビでも多くの特集が組まれる。東日本大震災の被災地では、よく「津波の教訓」という…

焼き直し「南アルプス」

元々このブログは、タイトルとなっている「月曜プリント」(という名称、正式には存在しないのだけれど・・・)を公開するために立ち上げたものであった(→いきさつ)。ところが、その後、「月曜プリント」が発行されていなかった時期があった(長かった)もの…

娘と原爆の是非を考える(2)

私は娘の混乱と沈黙を、ある種の痛快感をもってしばらく眺め、娘が答えを出せないのを確かめた上で話を続けた。 「アメリカが日本に原爆を落とすというのはそういうことなんだよ。アメリカはAを助けようとしたんだ。ある意味で当たり前だろ?敵の10万人の…

娘と原爆の是非を考える(1)

昨晩は町内会の夏祭り(盆踊り)であった。なにしろ、近所付き合いというものがほとんどない、まるで大都市のマンションのような地域である。ご近所さんと路上ですれ違う以上の付き合いをすることは、ほとんど年に1度、この時しかない。貴重な場である。し…

ようやく飛行機利用が問題に・・・

昨晩の天気予報で、今日の仙台の予想最高気温は30度(真夏日)だが、湿度が40%台の前半まで下がる、と報じられていた。残念ながら、朝起きてみると湿度が下がったような気は全然しない。何より、我が家から見える太平洋が、ボーッと白っぽくかすんでい…

読売と朝日・・・愛知の問題をめぐって

塩釜高校は今日から新学期。お盆前後、宮城県としては珍しいほどの厳しい暑さ(気温よりも湿度!)が続いていたが、幸い、昨日からひどく涼しい。もっとも、空気は相変わらずねっとりとしていて決して快適とは言えないし、夏休みが明けた瞬間に暑さがぶり返…

暮らしの中の栄養学・・・ラボ第19回

一昨日は、ラボ・トーク・セッションの第19回であった。この極めて個人的でささやかで、それでいて話者・聴者ともに質だけは高いと自負する(笑)イベントも、ふと気が付けば、ほぼ2ヶ月に1度のペースで丸3年を経過し、今回から4年目に入った。すごい…

戦争の教訓(教訓は普遍化されなければならない)

戦争の反省は戦争にだけ生かされるべきものでもない。なぜなら、全ての行為は、等しく「人間」から生まれるのであり、すると当然、「人間」の性質を反映するからである。 私は被災地に非常に冷たい被災地の住人である。そんな私が最も冷たい目を向けているの…

戦争の教訓(戦争は現代の十字架である)

今までにも何度か書いていることだが、私は何かにつけて『聖書』を手に取る(→参考記事「十字架につけよ」、「誓ってはならない」、「永遠の命を得るための方法」)。特に福音書に簡潔に描かれた人間の姿は、愚かで哀しくはあるが、あまりにも普遍的な真実(…

戦争の教訓(浅はかな民意が軍と政府を支えた)

昨日は終戦記念日であった。実家に戻っていたので、今日になってしまったが、いろいろと気になることがあるので、少し長い一文(になるだろう)を書こうと思う。 戦後74年を経て、記憶の風化、継承の困難ということがよく言われる。近年、おそらく、あらゆ…

「全車指定席」考(補)

昨日の「全車指定席」問題について補足しておく。 7月28日、石巻地方では、夜中に大雨が降った。「大雨」と言うよりは「強雨」と言った方が正しいかも知れない。強くはあったが短時間だったので、それが私の出発に影響するとは考えもしなかった。 私が駅…

「全車指定席」考

先日南アルプスに入るにあたって、登山口とした広河原というのは、甲府駅からバスで約2時間の所である。山梨には、昨年の秋にもちょっとした事情があって行った(→その時の記事)。その時は、八王子から石和(いさわ)温泉駅まで、「かいじ」という中央本線…

苦闘、南アルプス(6)

【地図】 私は何事においても原理主義、「基本こそ全て」の人間である。山に何を持って行くかについてもその通りだ。地図とコンパスを持たずに山に入るなんて、絶対にありえない。 もちろん、今回も地図を持参はしたのだが、なんとアルパインガイドに付いて…

苦闘、南アルプス(5)

【山の時間】 本当に天候に恵まれた今回、それでも(2)に書いたとおり、夜は4回雨に降られた。そのうち1回はごく軽微だったが、3回はバケツをひっくり返したような土砂降りだった。強運のおかげで、3回のうち、本当に悲惨な思いをしたのは北岳山荘での…

苦闘、南アルプス(4)

【混雑】 南アルプスの最奥部なら、ハイシーズンでも登山者は多くない、という友人の言葉を信じて行ったわけだが、果たして、その点についてはどうだっただろうか? 私が行った7月28日から8月3日が、そもそもまだハイシーズンではないと思われるので、…

苦闘、南アルプス(3)

これ以降は、幾つかのテーマに絞って、感想を箇条書き風に書いておくことにする。 【素晴らしかった山】 同じ赤石山脈中の山とは言え、形状も異なり、それぞれ独自の雰囲気というものがあって面白いものだ。私が最も魅力的だと感じたのは荒川岳、次が北岳、…

苦闘、南アルプス(2)

「梅雨明け10日」に南アルプスに行くぞ、と言ってみたところで、それが一体いつなのかというのは自然の気まぐれであって、私の都合とは関係がない。おそらくここだ、と思った7月末の週(7月28日~)が、本当に「梅雨明け10日」になるかどうかは保証…

苦闘、南アルプス(1)

1週間更新をしなかった。早々と夏休みを取り、単独で南アルプスに行っていたのである。昨日午前ようやく下山して、深夜に帰宅。 今年は1学年の担当である(=進路に関するドタバタがない)。部活は山岳部が廃止となり、ボランティア部(正式名称:インター…

佐々木投手問題について

高校野球甲子園予選の岩手県大会決勝で、佐々木投手が登板しなかったことが大きな話題になっている。彼が出たら勝てた、では必ずしもないにもかかわらず、まるで彼が出なかったから負けた、とでも言うような雰囲気だ。学校には250件を超える苦情の電話が…