生徒

「被災地の高校生」

先週土曜日の午後、関西からある著名な教育学者が石巻に来た。事前に知人から、老先生が高校生の話を聞きたいとおっしゃるので、適当な高校生を3〜4人紹介してくれないか、と話があった。そこで、宮水の選りすぐりの生徒4名に、我が家に来てもらった。私…

「感謝」という大きな進歩

(1月24日付学級通信より) 知人である医師Oさんが、第54次南極越冬隊のメンバーとして南極に行っている。昭和基地に到着して1ヶ月、まるで近くにいるかのように普通にメールが届き、時々更新されるブログ(会員制でPWが必要なので、ここではURL…

S君その後、及び、静かな渡波校舎

(1月18日付学級通信より) 先週のこのプリントで、1月2日に街でばったり会った石高時代の教え子S君のことを書いた。大学卒業後13年間勉強を続け、昨年みごと司法試験に合格したあのS君である。 いつも通り、その記事を多少手直ししてブログに載せ…

冬=山小屋の魅力は極まる

石巻も大雪である。私は昨日から、某高校山岳部に付き添って蔵王に行っていた。下界がこの状態だから、山はとんでもない悪天候だっただろうと思うだろうが、それほどでもなかった。 昨日は風も弱く、1月としては珍しく、刈田岳の山頂に立つことが出来た。も…

明るくめでたい新年・・・S君に会って

(1月8日付学級通信より) 冬休みも今日でおしまい。事故などの連絡も入っていないので、それなりにいい冬休みを過ごしたものと思う。まずは、よかった。 私は特別どこへ行くということもなく、子供と遊んだり、本を読んだり、人と交流を深めたりして過ご…

読書は暇人のすること?

昨日、修学旅行について書いた学級通信を引用したが、実は、修学旅行で最も印象に残ったのは、錦町市場でも法隆寺でもない、某生徒との以下のような会話であった。印象的だったのは内容の方だが、そのちぐはぐさもなんだか楽しい。 帰りの大阪空港での出来事…

「ありがとう」の修学旅行

(12月21日付学級通信より) 【特集:修学旅行!!・・・】 本当に慌ただしい弾丸修学旅行が終わった。なんだか、「修学旅行」という何かを駆け抜けてきたような気さえする。高校でたった2泊の修学旅行は珍しい。宮水は柄にもなく(笑)、授業の確保と…

「生徒会」とは誰のものか?

(12月11日付学級通信より) 復興祭明けの日曜日は、娘のピアノ発表会だった。まだ12月上旬だというのに雪が積もり、石巻では最高気温がマイナス0.3度で真冬日だったとかいうこの日、前谷地にある遊楽館に足を運んだ。娘がステージに立った第1部は…

これが「幸せ」の姿!

先の日曜日、帰宅してテーブルの上にあった新聞の山を見ていたら、その日の『河北新報 第2朝刊(=子供用の新聞)』というものに目が止まった。私もよく知る今春の宮水卒業生・遠藤裕太郎君が取り上げられ、大きな写真が載っているではないか。見出しには、…

通過する新幹線

(11月29日付学級通信より) 先の3連休、私は群馬へ行っていた。24〜25日、ちょっとした仕事で水上(みなかみ)温泉に行く必要があったので、1日早く家を出て、群馬県内の私鉄に乗ったり、近代日本の文化遺産・富岡製糸場を訪ねたりした。晩秋の田…

「やればできる」という言葉の使い方

(11月22日付学級通信より) 中間考査ごくろうであった。(本当に「ご苦労」なのは私たちだと思うけど・・・) 寒い。我が家はまだストーブに火を入れていない。朝起きるのが、少しおっくうになってきた。そろそろストーブの季節かなぁ、ズボンも冬用にする…

久々の「月曜プリント」

(11月12日付学級通信より=ごく一部) このプリントを月曜日に出すのは、本当に久しぶりである。私のブログには、「Tr,平居の月曜プリント」という看板が掛けてあるが、これは、毎週月曜日に必ず出していたこの手のプリントを公開するために立ち上げ…

「普遍性」の発見と「当てはめ」が活路を開く

今日で10月も終わり。明日から11月となる。古称では「霜月」と言う。思えば、石巻でも朝の気温が10度を下回る日が増えてきた。本当に霜が降りるまで、もうわずかなのだろう。インフルエンザ調査も始まった。が、とにかく忙しい11〜12月になりそう…

デートDV?・・・余計なお世話である

(10月25日付学級通信より) 毎週のようにこんなプリントを出しているが、諸君も知るとおり(?)、プリントを出した後で、文章を手直ししながらワープロ打ちし、その日の私のブログに公開している。その作業の最中に、必ず誤字や誤表現を発見しては地団…

鉄人に敬意を捧げる

(10月17日付学級通信より) 先月、食品のI先生が、佐渡で行われたトライアスロン大会に出場した。話を聞いてびっくり仰天、スイム3.8キロ、バイク190キロ、ラン42.195キロという最強の大会らしい。これは、陸前稲井駅から石巻駅まで泳ぎ、…

「研究の面白さ」と「話す難しさ」

(10月11日付学級通信より) (冒頭のエッセイは、10月9日ブログ記事を圧縮したもの) 【これこそ水産高校の醍醐味!】 先週火曜日の放課後、会議室で、「全国水産・海洋系高等学校生徒研究発表東北地区大会」で発表を行う予定の諸君による校内発表会…

やっぱり「背伸びせよ」、若者!

(10月2日付学級通信より=いささか宮水生に不名誉な記述もあって、公開するかどうか迷ったが、高校生が勉強しないなどというグチは、前任校でも前々任校でも、更にその前でもこぼし続けていたので、今更特に問題にするには当たらないだろう。) 台風騒ぎ…

文字で学べるから人・・・ではないのか?

(9月28日付学級通信より) 本当は、「期末考査ごくろうだった」と書き始めようと思っていたが、採点していて、余りにも勉強の跡が見えないので、バカバカしくなって止めた。来週から後期になる。心機一転、せいぜい頑張ってくれたまえ。 さて、先々週の…

人間ドック・修学旅行・金本引退

(9月20日付学級通信より・・・私が水曜日に比較的時間を取りやすいものだから、最近はすっかり「木曜プリント」になっています。) 1週間以上も前の話になるが、9月7日、仙台市内の某病院に「人間ドック」というのに行った。この年齢になって、人間ドッ…

今年の山小屋HR

一高山岳部が「山小屋ホームルーム」を主催するというので、この2日間、付き添いで山に行っていた。なんとびっくり!今年は20名の一般生徒が参加し、そのうち9人が女子という大盛況だった。 昨日は、大六天で車を降り、歩いて刈田岳に登り、昼食。素晴ら…

好奇心×行動力=∞

(9月13日付学級通信より 続) 【努力する人が主人公】 月曜日に、柔道の地区新人大会で、このクラスのT君が個人優勝した話を紹介し、昨日は栽培漁業類型のNさんが、県の産業教育高校生作文コンクールで優秀賞(県のベスト3)を獲得して全国審査に進む…

「恥」の教え方こそ知りたい

(9月6日付学級通信より・・・8月21日のものは、ここに載せる価値がなかったので、あえて載せなかったが、8月30日のものは、中国にかまけてうっかり飛ばしてしまった。プリントそのものはちゃんと出ている。今日は少し話がネガティブなので、どうしよう…

尖閣諸島はなぜ、誰のものか?

(8月21日付学級通信より=大幅に改) やれやれ、早くも新学期である。 夏休み中、私は学校を留守にすることが多かったので、副担の杉山先生に「よろしく」と言ったところ、「生徒って、担任がいない時に限って問題起こすんですよね」と言われ、ドキッと…

名古屋マーラー音楽祭第2部本番

前々から大騒ぎしていた通り、13日(金)の夜から1泊4日で、宮城県内の高校生38名を引率して、名古屋にマーラーの交響曲第8番を聴きに行ってきた。 15日(日)15:15に、ゲネプロ(最終総練習)を見せてもらえることになった。本番前に舞台裏を…

ああ高校野球

公務も私事もメチャクチャに忙しくて、とてもブログの更新などやっていられない。詳細を語る余裕もないので、とりあえずそういう事情で、更新が滞りがちになることだけ断っておきたい。 (7月12日付学級通信より) 高校野球の県予選、宮水は残念ながら1…

やってみてこそ許される・・・宮水同窓会総会

(7月4日付学級通信より) 早いもので7月。昔、この月を人は「文月(ふみづき)」と言った。なぜかは知らない。俳句の世界では、なんと秋の季語である。今からいよいよ夏本番なのに・・・!!まぁ、年賀状に「迎春(春を迎える)」と書くわけだから、四季が…

バイクも車も凶器である

(6月27日付学級通信より) 毎日、本当に爽やかな天気が続いている。まるでヨーロッパの夏のようだ。 蛇田方面から農道を来ると、麦が実って黄色に色付いている。今は収穫の真っ盛りだ。そういえば、「麦秋」という言葉もあったな、と思う。季節を表現す…

「不作為」という「作為」

1週間ほど、サボっていた。公私ともに多忙を極めていたのである。最低限、学級通信からの転載くらいは出来そうなものだが、この2週間、学級通信も出していなかった。こちらは多忙が原因ではない。公開するほどの記事がなかったというのでもなく、ネタ切れ…

純粋な人は美しい!

(5月9日付学級通信より) 北高の仮設校舎に来て丸1年が経った。 さて、4月30日の夜、テレビで北海道新得高校に通う2人の高校生を追った番組を見た。北海道では珍しくない、全校生徒わずか100人の小さな学校である。2人は、それぞれラグビー部と…

学校の外の「卒業生」

昨夜は、仙台市内で30代も半ばを過ぎた8名の「卒業生」と酒を飲んでいた。「卒業生」と「 」を付けたのは、私は彼らのうちの誰とも学校の中で付き合っていたことがないからである。 宮城県に、わずか3年間ほど、「みやぎ高校生フェスティバル実行委員会…