2023-01-01から1年間の記事一覧

最先端の生活

昨日は、県の国語教育研究秋季大会という行事があって、南三陸高校(旧志津川高校)まで行っていた。三陸自動車道が開通した現在、我が家から車で1時間もかからないくらいの時間で行けるのだが、時刻表を見てみると、JRでも間に合うことが分かったので、…

2年半もあっただろ!

(2023年11月9日付け「担任のお話」№25より②) 【書く、書く、書く・・・3年生進路情報も合わせて・・・】 9月に行われた就職試験第1波では、○人が受験して○人が合格(内定)した。内定率は○%である。不合格者は、その後二次募集に進み、現在、…

スマホがあれば・・・?

(2023年11月9日付け「担任のお話」№25より①) 4連休もあっという間に終わってしまった。私は、高文連東部支部の総合文化祭などもあって、決して本当の4連休ではなく、あわただしい4日間を過ごした。その間、なんと言っても私個人にとってのメイ…

方言学はどこへ向かうか?

私は、11月2日が文化祭の代休だったので、4連休であった。しかし、それもあっという間におしまい。しかも、今日は、第6回宮城県高文連東部支部総合文化祭というのがあって、私も係の1人だったため、お仕事であった。東部支部というのは、多賀城、塩釜…

見たぞ「ほやマン」

昨日、「さよなら ほやマン」が全国で一斉に公開された。私は薄情だから、人にも呼びかけておいて自分は仙台ニューフィルに行った、のではない。今日、石巻の映画館で監督と出演者による舞台挨拶が予定されていたので、それに合わせて映画館に行ったのである…

熱演!カリンニコフ

朝起きたら、驚くほど近いところに巻き網船が泊まっていた。非常に珍しいことである。網を入れるはずもないのに、曳舟を下ろしているので、何事かと思ったら、曳舟は北上川に入ってきた。ははぁ、何かの事情で修理が必要となり、聖人堀鉄工所(→参考記事)に…

夢と希望に満ちた「春」

もはや先々月の話になるが、バイオリニスト西村尚也の演奏を聴きに東京まで行った話は書いた(→こちら)。彼がN響のゲスト・コンマスに招かれた時の録画が放送されるという話も・・・(→こちら)。 10月の半ばに、それらを記念して(笑)CDを一枚買った…

情けは人のためならず

ガザの状況が見るに堪えない。前回(→こちら)も書いた通り、イスラエルが残虐な復讐を行うことは予め想定されたことなのだが、それでも、イスラエルの反応は私の予想を上回るようにも思う。 特に驚いたのは、国連事務総長に辞任を要求したという問題だ。温…

萩の複雑とミヤギノハギの怪

昨晩は、ラボの第29回であった。今回ご登場いただいたのは、地元石巻専修大学理工学部の教授・根本智行先生。演題は「秋の七草 萩の特徴と分類」であった。 萩はマメ科の植物である。宮城県民である私たちにとって、県花がミヤギノハギであるゆえに、とて…

ZI-PANGと「それゆけ(笑)ほやマン」

大気の状態が不安定だとかで、強いにわか雨も心配されているが、とりあえず、今のところは気持ちのいい秋晴れが広がっている。午前中、例によって牧山に走りに行った。これまた例によって、せっかく気持ちのよい秋山なのに、人にはほとんど会わなかった。今…

『こころ』の「覚悟」

3年生の授業で、国語という教科における高校生活のハイライト、夏目漱石の『こころ』を読んでいる。2時間かけて通読しても、生徒はほとんど何も憶えていないし、ポイントを絞らなければ考えるということもない。少しずつ読んでも、自ら先を読み進めような…

情報リテラシー

(10月26日付け「担任のお話」№24より) ブログ用の補足:私はいつも、冒頭に、学校生活とはさほど関係がないような400~600字程度のエッセイ風の文章を置く。今回も決して例外ではないのだが、少し違う。裏面に10月12日付けの読売新聞「ス…

スダチのジャム

素晴らしい秋晴れの中、久しぶりで牧山に走りに行った。先月の30日以来、約3週間ぶりだ。週末に新人大会や文化祭といったイベントがあったり、雨が降ったりして、これだけ間が空いてしまった。 最近、東北では熊の被害が多発している。昔は、ツキノワグマ…

学びのモチベーション

(2023年10月19日「担任のお話」№23より) 10月ももはや後半。石工祭が行われた14日は、我が家の「初日の出」であった。と書けば、「なんじゃそれ?」という話だが、事情は以下の通り。 言うまでもなく、太陽が現れる場所は、季節とともに変化…

アナログの終焉・・・ファックス原稿用紙のこと

今年、1年生のクラス担任になってから、例のごとく学級通信を出し始めたのだが、当初は以前の様式とほとんど同じで、手書きではないものを発行していた(→参考記事)。ところが、いろいろと感じるところ、思うところあって、5月末からは手書きに戻した。以…

テロリストはどちらだろう?

え、また戦争?!と驚いた。単に戦争が始まったというだけではない。ハマスがイスラエルを攻撃したというのが理解できなかったのだ。(→私とパレスチナとの関係) イスラエルを攻撃して、イスラエルがそれに反撃しないわけがない。それは反撃を超えて復讐と…

予告編:N響の西村尚也

先月の末、西村尚也を中心とする弦楽三重奏の演奏を聴きに行った話を書いた(→こちら)。その中で、噂では知っていたが初めて聴いた佐藤晴真というチェリストにひどく心引かれた、ということも書いた。 その後、私は佐藤晴真の「The Senses ~ ブラ…

工場見学大好き!!

(2023年10月22日「担任のお話」№22より②) 解説:10月5日(木)、私が担任をしている機械科1年生は、恒例の工場見学に行った。科の行事なのだが、なぜかクラスの正副担任も行くことになっている。行ったのは、石巻市北村にある東北電子工業北…

答案用紙の余白から・・・

(2023年10月22日「担任のお話」№22より①) 先週、始業式に先立って行われた表彰式。ステージに上がった8人のうち4人がこのクラスだった。なんとなく気分がよい。考査前は欠席続出だったが、それも一段落。順調で成果の得られる毎日になるとよい…

詞書の問題

最後に「詞書(ことばがき)」の問題に触れる。 詞書とは、短歌の前に書かれている作歌事情を説明した部分である。岩澤先生が引いている『万葉集』の大伴旅人の歌で具体的に見てみよう。 a 大宰帥大伴卿(だざいのそちおおとものまえつきみ) 酒を讃むる歌…

文語か口語か?(2)

前回引用した高村光太郎の記述は、詩についてであって短歌についてではなかった。短歌は詩の一部とは言え、本当に同一に扱ってよいかどうかについては、慎重でなければならないだろう。 前回も書いた通り、光太郎は与謝野鉄幹に師事して短歌を作り始めた。1…

登山大会も完全復旧

短歌についての雑文を書いている途中で、登山の新人大会に行っていた。続きを楽しみにしていてくれた皆さん(いるわけないか?・・・笑)、ごめんなさい。 今年6月の県総体はお呼びがかからなかった。県総体まで1ヶ月を切ると、予定に入れる必要があるのか…

文語か口語か?(1)

岩澤先生は著書の中で、短歌の定型性だけでなく、用語と仮名遣い、詞書といった問題についても考察している。定型性について基本的に意見が一致していた私も、こちらはそうはいかない。 まずは用語と仮名遣い、すなわち、文語か口語か、歴史的仮名遣いか現代…

短歌における定型性(補)

先週東京に行った時(→その時の記事)、行きの新幹線では、岡崎先生の『歌で革命に挑んだ男』を読み直し、帰りの「ひたち」では、岩澤謙輔『短歌よ定型に還れ!』(夏目書房、2000年)という本を読んでいた。特に復路。何にも邪魔されない4時間半はとて…

6分の1が終了

(2023年10月2日「担任のお話」№22より) 諸君が秋休みだった先月の29日は、いわゆる「中秋の名月」であった。石巻では天気に恵まれ、素晴らしい月を見ることができた。やはり、空気の澄んだ秋の月は美しい。 実は、その日は私の誕生日でもあった…

野口剛夫氏と佐村河内守

東京に出かける前日、新聞で野口剛夫という人の訃報を目にした。音楽学者、作曲家、指揮者だとある。私はよく知らない人だ。作曲家・別宮貞雄(べっくさだお)に師事し、後に養子になったという経歴も特異なものとして印象的だったが、2013年に佐村河内…

とてもぜいたくな1日半(後)

演奏会場から出る時、主催者から「平居さん、打ち上げ来ますよね」と声を掛けられた。「え、明日もあるのに打ち上げですか?」と答えると、「メシですよ」と言われた。 のこのこ付いて行ったのは、ミシュランで星こそないものの、「ビブグルマン(価格以上の…

とてもぜいたくな1日半(前)

期末考査の最中、昨日の午後から今日にかけての1日半、学校を休んで東京に行っていた。かのバイオリニスト西村尚也氏(→この人について)が帰国して演奏会を開くという案内(招待状)をもらったからである。今年は弦楽三重奏なのだが、そのメンバーがまた信…

「思考の肺活量」禍

まったく突然、秋になった。先週の木曜日に気温が急降下したと思ったら、土曜日には湿度も下がり、本当に爽やかな秋になった。1週間前には真夏日で、夜も熱帯夜に近かったのに、昨日の石巻は、最低気温が14.3℃で、平年(15.4℃)さえも下回ったのだ…

トリプティーク

9月3日に録画していたEテレ「クラシック音楽館」を見た。6月10日に行われたN響第1966回定期演奏会(指揮:ジャナンドレア・ノセダ)の映像である。プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番(独奏:ベフゾド・アブドゥライモフ)のサーカスとしか言い…