震災

南浜地区復興祈念公園迷走曲(2)

協議会は10月と11月に1回ずつ開かれたが、残念ながら私は出席できなかった。ところが、市役所で開かれるかしこまった会議では、なかなかまとまった議論ができないと、今月に入ってから任意の勉強会が開かれるようになり、私はそこから参加した。任意の…

南浜地区復興祈念公園迷走曲(1)

20日の日曜日、私は朝から夜中まで「被災地の人」をしていた。具体的に言えば、10時〜12時南浜地区復興祈念公園(以下「公園」と略)予定地の現地調査、14時〜17時、「石巻地方で作る震災学習の協働事業体制」第1回コンファレンス出席、19時〜…

おめでとう朝市保育園!そして今日の朝日の記事

私もびっくり、朝市センター保育園のReadyforによる寄付金集めが、今日、目標の710万円を達成した。先週ここで紹介した時には「なかなか厳しいな」と思っていた。寄付金の伸びは1日10万円くらいだったのではなかったかと思う。ところが、この3〜4日…

工事は今日も続く

昼前後に少々曇ったが、気持ちの良い秋晴れの一日だった。我が家の居間から見える真っ青な海が本当に美しい。読書の合間に何気なく外に目を向けると、ウッドデッキに「じょうびたき」が止まって、きょろきょろ周囲を見回していた。「じょうびたき」は冬の鳥…

復興まちづくり市民フォーラム

今日は、知人から声を掛けてもらい、「復興まちづくり 市民フォーラム」(主催:南リアス海岸の自然を未来に残すネットワーク)という集会に参加するため、気仙沼の近く、小泉という所に行っていた。チラシを見ると、「私たちは、三陸海岸の防潮堤の現実を知…

恐ろしき土木工事(続) 

さほど天気が悪かったわけではないが、沖を台風が通過しているからだろう。大きな波が打ち寄せていた。波消しブロックにぶつかって盛大にしぶきを立てる様子は、見ていて気持ちがいい。 今日は土曜日だが、我が家の下の巨大土木工事(復旧工事?)は行われて…

真意は伝わるか?・・・全国教研のフォーラム

7月5日に予告したとおり(→こちら)、昨日は「教育のつどい(全国教研)」というのに行っていた。前日15日から、打ち合わせ会議や警備要員としての仕事、全体集会、フォーラム、それらに教え子との飲み会まで加わって、ドタバタの2日間だった。 さて、…

自然から離れる人間

暑さも少し落ち着いてきた。その暑い最中、我が家ではウグイスの鳴き声がよく聞こえていた。いつも、こんな暑い時期にウグイスって鳴くかなぁ?しかも、今年は「谷渡り(ケキョケキョケキョケキョ・・・)」にならないぞ、などと家族でブツブツ言いながら、…

恐ろしき土木工事

我が家の近くの土木工事が本格化している、という話は、3ヶ月ほど前に書いた(→こちら)。門脇町の土盛り、八間道路の高盛り化、更には、日和大橋から魚町を通って国道398号線へと続く県道240号線の高盛り化、先週月曜日には、長野から大学時代の同級…

避難訓練コンサート?!

昨日、備忘録と言うべき大学ノートを手にしたところ、挟んであった紙がはらりと落ちた。そうそう。先月末、秋田に行った時に見つけて、あんまり面白かったので、記念に一枚持って帰ってきたコンサートのチラシだ。 その名も「避難訓練コンサート」。そのタイ…

私がパネラー!!!

土曜日は、以前予告していた「石巻教育を語る会」が行われた。NHKアナウンサー津田喜章さんによる講演「被災地の声から見える、復興の光と影」である。 今さら言うまでもなく、私は被災地、正しくは「被災地現象」とも言うべきものに非常に冷たい人間である…

石巻教育を語る会「復興の光と影」

かつて、「石巻教育を語る会」という団体が存在したが、震災によって活動休止状態に陥った、4年が経ったところでその活動を復活させよう、手始めに講演会だ、しかし、私の熱望する森達也氏を呼ぶことには賛同が得られなかった・・・というような話を、先月…

仙石線復旧はめでたいが・・・

昨日は、午後、河北新報本社で行われたNIE(Newspaper In Education=教育に新聞を)の役員会に出席した。会議が終わると、17:10だった。何時のバスに乗ろうかと思い、ふとJRにしようと思い直した。「17:58に石巻行きのノンストップ快速があ…

変わる、変わる、変わる。

今日は小学校の運動会だった。昨日、仙台より8.4度低かった(!!)石巻は、仙台が今年初の真夏日となった今日も、6.8度低くて(!)夏日にもならない。いいなぁ、石巻(→参考)。快晴で風があまりなく、日射しも厳しかったため、気温の割には暑かった…

遠くて近い石巻と沖縄

昨日のテレビで、石巻市渡波地区の災害公営住宅が完成した、というニュースをやっていた。いかにもめでたい。 だが、私は以前から、けっこう冷たいのである。これだけ空き地、空き家がたくさんあるのに、田畑を潰して新しい土地を作るというのが耐え難いので…

震災から4年・・・前言撤回・原発問題

昨日で震災から4年が経った。3年くらいで一区切り、大騒ぎも沈静化するのかと思っていたが、各メディアでの「大特集」を始めとして、相も変わらずといった感じだ。 新聞でも、各社それぞれに被災者アンケートのようなものを載せていた。見ていて、どれもこ…

復興祈念公園の市民フォーラム

明後日は、震災から満4年の記念日。そこへ目がけて、この1週間あまり、身辺が何となく騒々しい。我が家から見下ろす南浜地区にくる観光バスや車の量が増えた。今日は、日和山から長い時間、和太鼓の音が聞こえていた。 ところで午前中、私は、震災復興祈念…

少し変化が・・・我が家からの風景

昨夜10時半頃、消防車のサイレンの音が聞こえた。我が家の下の道路が、日和大橋への連絡通路のようになっていることから、さほど珍しいことではないが、音がしたからといって外を見ても、炎が見えることはほとんど無い。だから、私は、あぁ、また鳴ってい…

「市街地構想見直せ」のあっぱれ!

今日の『毎日新聞』県内版で、「市街地構想見直せ 〜農業男性、県を提訴」という見出しが目に止まった。読めば、宮城県の山元町に住む菊地義光さん(67歳)という方が、町が水田を収容して新市街地として整備しようとしている事業について、県に事業認可の…

復旧工事の怪・・・栽培実習場の防潮堤その後

昨日、元毎日新聞社記者・西山太吉氏が起こした、1972年の沖縄返還を巡る日米間の密約文書開示請求に関する最高裁の判決が出た。これで、原告敗訴は確定である。1審では勝ったのに、2審と最高裁で負けた。上に上がるに従って、結論以外の部分もどんど…

志津川=土盛りの風景

先週、気仙沼に行った時のことで、少し補足を書いておこう。 BRTで通った志津川の街では、盛大な土盛り工事が行われていた。旧市街に高さ数メートルの台形状の盛土が築かれ、更にその上に大きな看板が立っていて、矢印で「盛り土ここまで→ 10.5m」と…

遅すぎるけど・・・『河北新報』の防潮堤社説

6月11日の『河北新報』は、社説で巨大防潮堤問題を取り上げた。見出しには「合意なき「壁」で何を守るのか」とある。行政が強力に推し進めようとしている巨大防潮堤について、特に住民の意見に耳を傾けないことについて、かなり手厳しい批判を述べている…

被災地の小学校の春

春というのは美しい季節だ。歳を取るにつれてそう思う。だが、閉口するのは風の強さだ。天気図を見ると、穏やかな天気になりそうでも、なぜか1ヶ月くらい、ひたすら強い西風が吹き続ける。自転車通勤を始めたおかげで、今年はこの西風が本当にこたえる。な…

危険なのは右ではない、極左だ・・・震災3周年によせて

卒業式以来、ずっと体調が優れなかった。緊張の糸が切れたのだろう。逆に言えば、それ以前は、よほど肩に力の入った生活をしていたのだろうと思う。昨日は、遂に学校を休んだ。風邪気味に加え、腰痛が急激に悪化したのだ。今日は、高校入試の合否判定会議が…

再び「被災地の高校生」

日本を代表する全国紙から、学校に取材の依頼があった。いや、正しくは、生徒を取材したいので紹介して欲しい、という依頼だった。ご丁寧に、どのような生徒を取材したいかという「条件」が付いている。次のようなものだ。 ・被災していること。 ・地元に就…

自民党と巨大防潮堤

冬休み中、いろいろな新聞に目を通しながら、ずいぶん空気が変わってきたなあ、と感慨深く思ったのは、かの「防潮堤」に関する議論である。 中でも、12月30日の『河北新報』で読んだ片山さつき自民党環境部会長のインタビュー記事には、その思いを強く抱…

大川小学校再考

土曜日の午後、首都圏から教員をしている友人が来た。震災後、ボランティアで来てくれたこともあって、被災地はずいぶん歩いている。どこに案内しようかと思っていたら、大川小学校には行ったことがないと言うので案内した。今年の5月、大川小学区の長面(…

我が家の風景・・・復興祈念公園や歩道について

6月以来、我が家から見える風景について書いていなかった。久しぶりに、直接見えない部分も多少含めて、石巻の風景を書いておこう。 我が家から見えていた二大建築物のひとつ、石巻文化センターが、ついに9月の上旬に消えた。これで、7月に消えた市立病院…

復興と自然公物保護

昨日、防潮堤の話を書いたところ、偶然、『河北新報』の「持論時論」欄に、千葉一という人の〈復興と自然公物保護〉という文章が載っていた。これが、さすが大学の先生、簡潔明瞭にして、歴史的な背景にまで話及ぶ非常に立派な文章だったので、取り上げてお…

最後の地引き網

そう言えば、昨日は、勤務先の近くの磯で我が子と自然観察をした後、もっといろいろな種類のお魚を観察しよう、と言って、宮水の栽培実習場に立ち寄った。日曜日だというのに、二人の先生とゾーケン(増殖研究部)の生徒が5人いた。M先生が、「あ、平居先…